カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

若者から高齢者まで・金陽会総会に集う

2006年06月06日 | ★ 日々の呟き


金陽会総会
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母校の創立110周年記念総会が4日に行われた。会場は、現在の高校だ。準備のため開会時刻よりかなり早く行った。ここに来るたび校舎に向かって立てられてある掲示板を読む。「四季の心で」いい言葉がぐっとくる。

「金陽会館」これは100周年を記念して卒業生の寄付によって建てられた同窓会館である。あれからもう10年たっている。広報誌の編集会議は、毎回ここでしている。

校訓はいつ頃からあるのだろう。旧制中学と高等女学校、新制高校が一つになって今の高校になったが、ここに入学した時には、すでに旧校舎にこの碑はあった。
この校訓のもとに3年間過ごしてきた。
会場は体育館である。記念総会以外の年は、大抵ホテルが会場になるが今年は創立110という記念の総会のため学校が会場になった。前日までの準備は体育部の生徒と先生でしてくれてある。これには感謝である。早い時間にこられるのは、高齢の方である。ちなみに前から年代別にテーブルのセッティングをしてくれていた。最年長は昭和13年卒の高等女学校の方で息子さんが付き添って京都府から参加という温かな話を後で聞いた。一番若い人は今春の卒業生である。

11時の開会時刻にはどのテーブルも満席だ。各テーブルで弾んでいた会話もおさまり総会がスムーズに進むのは例年同じである。

各テーブルの上に季節の花が折鶴の折り紙の中におさまっている。女学校卒業の会員理事の方が飾ってくださった。眺めていると心が和む。

校歌斉唱を吹奏楽部の生徒さんの演奏で、体育館いっぱいに響けと歌う。
旧制中学の校歌は、勇壮。元気もりもり。女学校の校歌は静かで清らかな感じがする。高校の校歌は、今も歌詞を見ないで歌うことができる。2番まで歌ううちに当時のことが、走馬灯のように巡り来る、不思議に楽しいことばかりの絵巻物だ。
参加者は高校卒の者が一番多いので、歌声も大きい。

舞台では校歌3曲をコーラス部の人が金陽会員と共に歌ってくれる。テーブルの一番前の来賓席に、この日の記念講演の講師ダニエル・カール氏の姿がある。
17歳の時、当市の私立高校に留学した思い出話から「日米文化比較論」と堅苦しい演題を、軽妙でユーモア溢れる語り口で、言葉とコミュニケーションについて、経験談を交えた豊富な話題から説得力のある講演をされた。

同期会はそれぞれの年次ごとによく行っているが、総会は年代を隔てた人との交流もあり、また別な楽しみがある。恩師との出会いや、教え子や、その親との出会いもある。会食中に事務局長から嬉しい知らせが入った。サッカー部が県で優勝し、インターハイに出場決定という。この朗報に会場から拍手が起こった。ノンアルコールのすっきりとした総会も良い。理事の最後の仕事である、後片付けを生徒たちと一緒にしながら、この一日が若い彼らの何かの糧になって欲しいと思った。

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コメント (10)
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