カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

報恩の鐘を撞いて 岩船寺

2006年06月10日 | ★ 日々の呟き




足元に白いミヤコワスレの咲く境内は一層静寂である。




濃淡の緑に包まれてひっそりと建つ、十三重の塔の石の重なりの見事さを愛で、花の盛りの過ぎた黄菖蒲の群れの池の畔に立つ。
蓮の葉に覆いつくされた池の面に、1輪の花を見つける。
「ご~~ん」本堂の屋根を見下ろすように境内は、上り坂になる。
坂を登っている途中、境内の緑の中に梵鐘が一つ流れた。
その音に誘われるように登っていった。
「報恩の鐘」いかされていることに感謝し心を込めておつきください。
素晴らしい言葉との出会いである。
生きているという不遜なものでなく、確かに人は生かされているのである。自分以外の全ての事象に感謝の気持ちを込めて、梵鐘をつかせてもらった。

その響きが山に消えていくのを確かめて坂を下った。


コメント (4)
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