来週は寒気団の南下で、山は雪になるかもしれない。
途中でチェーン装備なんてことになれば、大層だ。
気温は、わが町とかなりの差があると思う。
水汲み場から眺めた空は青く澄んでいる。
山にはまだ落葉しない木が茶色い葉っぱを、常緑樹に混じって見せている。
手前の桜の木には小さい蕾が付いて来春の準備に備えているようだ。
そんな話し声も聞こえる。
すぐ後ろの女性が、「いつまで汲みに来られるかなぁ。もう60やさかい」と話していたので、「あと10年は大丈夫。私は70だし、友達は73やから」
そう言ったら、驚いていた。
堺市から来ているというその人は「おかいさんは、この水でないと、あかんからなぁ。まぁ頑張るわ」ここでは、いろんな人とわだかまりなく話すのがいい。
汲み終えて、山を下るのにゆっくり下りないと、タンクの積み方が動くので、もみじマークをつける。
後続車への、「遅くてごめんなさい」アピールになる。
帰り、道の駅によって、お味噌を買う。
麹味噌で冷蔵庫に入れておくと1年間味が変わらない。
昨年買ったのが丁度無くなってしまったので、お雑煮用にと買った。
コンニャクの美味しいのを1串買おうと、鍋の前に立った。
309号線は通ってくる道筋だ。
こんな昼日中には、出ないだろうが、冬眠前にお腹をすかせた熊が、国道筋まで出てくるのかと、熊が哀れである。
こんにゃくを売っているおばさんは「この辺りでなく、丹生のほうだと教えてくれた。
丹生も帰りには通る。
「私が歩いとったのが熊に見えたんと違うか!がぁ、はっは」と豪快に笑っていた。
なるほど、太って丈夫そうなおばさんだった。
これで、今年の水汲みは終わった。
朝食の時息子が、「厳寒の時は、汲みに行ってやるよ」と言ってくれたのは心強い。