建築の設計は安藤忠雄氏である。
わが市の、文化博物館も安藤氏の設計によるもので、似通ったイメージを持つ。
古代大和の「遠つ飛鳥」に対してここは「近つ飛鳥」と呼ばれていたようだ。
第1のゾーンは近つ飛鳥と国際交流・第2のゾーンは古代国家の源流・第3のゾーンは現在科学と文化遺産となっている。
説明案内をイヤホンで聴きながら館内の見学は興味深い。
印象に残ったのは、古墳から発掘された断片から、複製品や、複製模型、複写の細かく正確な作業から今復元されたものを見ることが出来る感動であり、古代への興味が増したことである。
大きな埴輪は、身分の高い人の埋葬の護りであるが、埴輪以前は、生きた人が埋葬する人の守りとして一緒に古墳に埋められたものだと、同行した先生の話で、埴輪のもつ意味が分かった。
鹿谷寺石塔模型が、博物館の広場にあたる吹き抜け部分に、高さ約8mの十三重塔がある。
これは 二上山に現存し、風化は著しいが、この塔こそが、わが国最古の十三重石塔(8世紀・5.45m)であると説明されていたが、二上山で是非見たいと思っている。