カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

ひな祭りに因んで

2007年03月03日 | ☆季節


奈良・法華寺東門

法華寺は、もと藤原不比等の住居であったものを、光明皇后が総国分尼寺として建立したお寺である。
この東門は赤門とも呼ばれているとおり朱塗りの門である。


東書院への石畳

「切り石敷き」の石畳で、左側には「礎石」を加工したような「蹲踞(つくばい)」があったが、苔があまり美しくそれに気をとられて、半分しか入らなかった。


古代ひな人形展入口・東書院玄関

東書院の玄関に、白とピンクの桜草の鉢植えが両側に並んで迎えてくれている。
この建物は昭和26年に本堂の解体修理が行われる時に建築されたもので5年間仮本堂であった由緒のある建物である。






NHKテレビで3月1日から法華寺で古代雛人形展が行われているとの放映があり初日に出かけた。
毎年この時期に開催されるとの事であるが、私は初めてであった。

お寺に秘蔵されている人形の一部との事である。
由緒ある方から門跡に贈られた、雛人形、御所人形、伏見人形、古代雛、稚児大師、市丸人形、奈良一刀彫の親王雛、風俗人形、メノウ製のマメ楽器、江戸からくり茶運び人形、尼宮人形など、どの人形の表情も優雅で優しいまなざしで、観ていて心和むものであった。

撮影が禁止されているので、購入した絵葉書をUPさせてもらった。



唯一ひな祭りの雰囲気のある場所である。
床掛けをこれに変える時、「春が来た」と実感するのだが、今年はそれより早い春の訪れであった。





淡い色合いの雛饅頭が並んでいた。
今日できっと姿を消すだろう。

コメント (16)
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