カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

スイッチバックが消える北宇智駅

2007年03月11日 | ☆ ふるさと・大和
かつて和歌山線を走っていた蒸気機関車である。

中学生当時、SL大好き少年だった息子が五條、北宇智、吉野口間を走る蒸気機関車の写真を撮り、音を録音するのに夢中だったのを思い出して、アルバムの中から借りた写真である。

スキャンしたので画像が鮮明でないが、白い煙、黒い煙を吐きながら走る蒸気機関車の姿がここにある。

五條~北宇智間の勾配が急で、蒸気機関車の力では上りきれないために、北宇智駅でスイッチバックの方式を取り入れて、本線上で列車の進行方向を逆転させ本線から平坦な場所へ引込み線を敷いて、バックして駅に入り、平坦なところから出発する。


<北宇智吉野口間を走る蒸気機関車>
マウスオン・2画像



和歌山線最後の蒸気機関車・さよなら号

この蒸気機関車を最後に、ジーゼルになりさらに電化されたが、電車の走る現在も北宇智駅のスイッチバックは残されたままの、近畿唯一の駅で「近畿の駅百選」になっている。


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マウスオン・ワンクリック・3画像

そのスイッチバックが3月17日の運行で終わりになる。
近畿のローカル線の名物の一つが消えていく。
和歌山線の蒸気機関車の名残がこれでほんとうに「さようなら」である。


工事進行中の北宇智駅・点描7画像

駅舎でないところに停まって、バックするために電車を降りて車掌さんが進行方向の運転席に移動するのも、遮断機の下りている間の長さもあと少しで解消する。
連日鉄道ファンのカメラマンが訪れている北宇智駅である。

コメント (21)
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