法華寺境内散策 | ||||||
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軒丸瓦 の文様は、「菊の御紋章」で、皇室ゆかりのお寺である格式がある。
門の正面に本堂が見える。
本堂のご本尊は光明皇后をモデルに刻んだといわれている木造十一面 観音立像〔国宝〕である。
から風呂は、光明皇后様が薬草を煎じてその蒸気で、多くの難病者を救済されたところで、建物は室町後期に改築されたが、敷石の一部は天平時代のものが残されていると案内文に書かれている。
「横笛」は滝口入道との悲恋の後、法華寺で尼となりこの仏堂で仏道に励み平穏な余生を過ごされたとのことである。
会津八一の歌碑には
「ふじはらの おほききさきを うつしみに あひみるごとくあかきくちびる」
と刻まれいる。
清浄な境内散策をされている紫の衣の、門跡様とお会いしたので、「お早うございます」と挨拶した。
「どこから来られたの」
「五條からです。お雛様拝見しました。有り難うございました」
ほんの一瞬の語らいだったが、優しく穏やかなお顔が深く心に刻み、和ませていただいた。