

明日香村に行った。
家の裏の田圃も近くの田圃も、殆ど田植えが終わってきたので、多分明日香稲渕の棚田の田植えも終わっているのではないかと思って出かけた。
稲渕の棚田は、日本棚田百選に選ばれている農村の美観地区である。

稲渕の明日香川に架かる、雄綱がかけ渡された勧請橋の欄干には、古代の人レリーフがはめ込まれている。
古代の飛鳥人が、この川縁を歩んだであろうと想像すると、古代への浪漫が広がる。

神奈備神事の雄綱が初夏の飛鳥風の中、新緑を背に村を護っているようだ。
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たった一体、ジャンボ案山子だけは、この風景の中で、棚田の四季を見守っているようだ。
田植えが終わって早苗が風に揺れる田もあり、まだ準備中の田もあった。
山に向けて次第に高くなっていく美しい直線を自動車道を歩きながら、場所を変えたり、ズームを使ったりしながら、初夏の棚田風景を楽しんだ。


案山子コンテストの写真がずらりと並んだ向こうの突き当たりのテント屋根はこの地区の人達の畑で採れたものを販売している。
ここに来ると、来させてもらった感謝の気持ちで、何かを買って帰ることにしている。
今回は、スナックエンドウ2袋とジャガイモ。
いずれも100円である。当地区の産直販売所より安い。

