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週間天気予報を見ていると、行けるのはこの日しかなかった。
途中お茶休憩をしたのは、国道沿いの黒滝茶屋だった。
いつも寄る道の駅を通過してしまったので、休憩はここしかなく、初めてのところだった。
土産物店に隣接するレストランは、木目の美しい木をふんだんに使った造りだ。
コーヒーをと思ったが、葛餅がメニューにあったのでそれにした。
美味しかった。
水汲み場は、今まで経験したことがないほど混んでいた。
「梅雨の晴れ間に・・・」思いは同じなのだと、観念して順番待ちの列に持ってきたタンクを並べた。
水を汲み終えてから食事をしたのが、前回行った手打ち蕎麦処「清九郎」だ。
天ざる蕎麦を注文したら、「少し時間が掛かりますが・・・」とのことだったが、
揚げたて、熱々の天麩羅が美味しいので、「良いですよ。ちょっと、その間に横の八幡さんへ行ってきます」そういってカメラを手に出かけた。
樹齢を重ねた杉の大木の下の境内でまず目に入るのが、この馬だ。
何かの記念に寄進された馬だろうが、勇ましい姿をしている。
横腹の「左三巴」の紋の金色が鈍く光っているのが印象的だった。
ひっそりとした社殿だが、案内板にこのような説明があるので、なかなか由緒ある八幡宮なのだ。
清九郎に戻ると、いいタイミングで蕎麦が出来上がってきた。
美味しいざる蕎麦と、熱い天麩羅を味わって食事を終えた頃、これも熱い蕎麦湯が運ばれてくる。
残ったお汁に、注いで飲む蕎麦湯は、美味しいものである。
これで暫く水の心配がない。ほっとしながら、山を下った。