美しく輝くような白の群生の傍に何度も立ち止まった。
「雲の領」この日のような真っ青な空を、一部支配するかのように存在感のある白い雲の群れと、その名から受け取った。
太陽がさんさんと降り注いだ日だったから、この白い花に惹きつけられたのだと思う。
もし や、 の日だったら、まず紫系の花に、惹かれたのではないかしらと、花菖蒲と天候は微妙に関わりあって私の中に入ってくる。
中国の伝説の鳥を「比翼の鳥」というが、この花には「比翼鶴」と名づけられていた。
上と同じような気持ちで、この群生美を眺めた。
「比翼鶴」二輪
常に翼を並べて飛ぶ二羽の鶴をイメージして、二つの花を並べて撮ってみた。
五つの花菖蒲・名前が好き・花が好き | |||||||||
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花の群れの中に、名札のあるところを撮ったので、それは余りアングルなど考えず、名前の記録としたものばかりである。
江戸系の品種は、庭の池や、流れの岸に植え、群生を楽しむために、改良されてきたもので、他の系統に比べて性質も強く、一般に高性だと、栞に書いていた。
花菖蒲は、名前といい花の姿といい、純日本的だとつくづく思い、園の花たちに囲まれて過ごせた梅雨の晴れ間の心和める時だった。