バラを絡めているのは鉄線のフェンスである。
フェンスのままだったら、味気ない仕切りになるところだが、黄色い小さなバラと緑の葉が訪れる人の目を癒してくれる。
そんなモッコウバラに囲まれた白い館(お店の名前はあるのだが、建物が白いので私たちはいつからかそう呼んでいる)のカフェで、友人においしケーキと薫り高いコーヒーをご馳走になった。
それは少し前のことだったが、シンドイお話が続いたので、ここで少し一休み。
所属する会の役を退いてからは、この前を通ることが殆んどなくなったせいだろう。
ケースに並んでいるどのケーキも美味しそうなので、迷った挙句私の選んだのは、チョコレートベースのこれだった。
どのケーキにも可愛い名前がついていたのに、今こうしてUPしたときにはもう名前をすっかり忘れてしまったが、美味しかったことだけは忘れられない。
ここではいつも、手製のアイスクリームが添えられてくる。
これがまた美味しいし、適量だし、ケーキの前の冷たい口当たりがいい。
少しケーキにホークをつけていた彼女が言ってくれたので、カメラに。
二人のおしゃべりは、ケーキの後も、途切れることなく続いた。
長い間出会ってなかった分、その間の話題が多い。
長く話していてもゆっくりとした気分で話せる雰囲気がこのカフェにはあるのでありがたい。
頃合を見計らって、お茶のサービスもしてくれた。
美味しいケーキとおしゃべりで、心が軽くなったような気分で、彼女の家まで車を走らせた日だった。