カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

白百合に宿る雨粒

2015年06月12日 | 季節の花

 

南の山に巻く帯のような雲。

冷えた冬の朝の川霧に似ているがそうではない。昨夜降った雨の湿気がまだ空に帰ることなく、西吉野あたりの山の中腹にとどまっている。

この雲が上がらないとお天気の回復が遅い。

雨は降っていないけれど気温が高く、むしむしとして汗をかいても蒸発しないでしんどい朝になった。

 

ずうーっとカメラを東に振ったが、雲の帯はまだまだ続いている。

 

 

裏庭のユリは細い首にも、ヘリかえった花弁の先にもとどまれる所に雨粒を宿している。

もし太陽が出ていたら、この雨粒の一つ一つがもっと光って美しいなぁと思う。今日は午後にならないと日が差さないとのことだ。

雨粒はその頃までくっ付いていてはくれない。

 

塀際の白百合はもっと沢山の雨粒を宿していた。

コメント (4)
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