私は、「ながら族」でPCを開ける時はラジオをつけていることが多い。テレビを見ながらというのは殆どないが、誰もいない部屋でラジオの音だけが聴こえる暮らしは長く続いている。ラジオはただ流れているだけで、性根を入れて内容を聴き取っているわけでなく、所謂バックグラウンドミュージックのようなものだ。
夏の終わりごろのことそんななまくらな聴き方をしている私の耳から脳へ、インプットされた言葉がある。
気象予報士がお天気の解説をしている時だった。 夏から、秋へと変わる空の雲について、解説の中で、
「ゆきあいの空」という言葉が私の心を掴んだ。空を見るのが好きだし雲を撮ることもよくある。
「ゆきあいの空」というのは俳句の季語で、それも夏の季語だということをはじめて知った。夏でも晩夏の空に違いないとその時に思った。季語について調べてみると、たしかに「ゆきあいの空」は夏の季語に上げられていた。
「ゆきあいの空」とは、下にもくもくとした夏の雲、上にははけで描いたような秋の雲が同居している空。
その日以来「ゆきあいの空」に興味を持って眺めていたが、今年の夏の終わりごろは、激しい気象状況で、季語にあるような趣のある空を見ることがなかったような気がする。
そしていつしか秋のお彼岸に入り、季節の上では「暑さ、寒さも彼岸まで」という時期になって、もはや「ゆきあいの空」でなく、高い空に流れるように浮かぶ秋の雲の出番となってきたなぁと思っていた矢先の今日(9月22日)。
山沿いにもくもくとした夏の雲が並び、天空には天女の衣のように透けて流れる雲が現れている。
昨日、一昨日は、雲一つない秋晴れだったが、今日は天気図を見ると太平洋には二つの台風が発生している。
爽やかな風が部屋に入ってくるが、夏の名残のように気温も少し高くなっている。
「ゆきあいの空」という言葉に惹かれて、俳句を作らない私が、空を見ながら季節を感じる楽しみがまた一つ増えたような空をカメラに収めた。
いまもTBSラジオ大沢悠里の悠々ワイドを聞きながらです。10時30分からの毒蝮三太夫さんの街なかからの実況インタビュー放送には毎回大笑いしています。
ラジオはいいですね~
ゆきあいの空ですか。
綺麗な言葉で発音しても聴き心地が素敵ですね。
生き合うが語源か。
感じたオヤジでした。
コメントありがとうございました。
響きのいいことばでしょう。
でも俳句には難しいですね。
短歌だったら何とかなりそうですけど、これも暫く怠けています。