紅葉の季節になると、どうしても忘れることのできない、素晴らしい山岳ドライブに誘われた日のことです。
それらの思い出を3日間にわたって綴っていました。
綺麗な紅葉の画像は、スライドショーになっているため、小さくて変化のしないのをここに再び綴り直しました。
意味が分かるように当時の文をそのままに再現したのもあります。誘ってくれたTさんは3年前に天国に召され、
同行の人の消息すら分からない歳になってしまいました。
でもきっとあの奥吉野の山々の紅葉は、今年も訪れてくることでしょう。
「明日9時ごろ迎えに行くから、道路に出て待っててよ。寒いかも知れんから、温かくして。温泉の用意も持ってきてね。」
もみじを見に行こうと誘ってもらっていたので、今日は他の予定は入れていなかった。
行き先も分からぬまTさんの仲間の人たちと一緒に、同行することにわくわくして参加した。
言わば私にとっては、行き先の分からない、ミスれリードライブであった。
「綺麗、綺麗。」の連発をする3人の女性のために時々道路の広くなった所に停車して、カメラチャンスを与えてもらえた。
出発の時に降っていた雨も上がって、山間に、雲が真綿のようになってあがっていくのも風情があった。
「川上の山があんなに美しかったから、ちょっとあそこへ回ろうか。」
前の席で男性二人が相談していた。
あそことはどこだろうかと、場所を聞いても分からないだろうし、私は移りゆく景色の美しさに見とれていた。
天ヶ瀬という標識の見えたところから、右側の細い山道を登っていった。
「御手洗まで行くと戻るのが大変やから、行者還までの途中で車の回せるところから引き返そう。」
ごろごろ水を汲みに行く時川合で「行者還」という標識を目にしていた。
さらに「上北山方面」の標識も見ていた。
この道路は長いこと「不通」であったが、最近は不通の標識を見なくなっていたのを思い出した。
紅葉した山々も美しいが、雲が湧き、昇りまた消え隠れていた峰が見え出すのを眺めていた。
家から遥か遠くの一番高く薄く見える大峯山系の峰が、雲の中から顔を出してきた時、まるで、真向かいにあるようで驚いた。
驚いたといえば、三脚を構えたカメラマンがずいぶんここに居たこともそうだった。
太くて長い材木をどうして割るのかと思っていたら、石の上に差し渡し、その上から大きな石をダンと力いっぱい落とすと、丁度良い割り木になる。
鴨、白菜、ねぎ、しめじ、豆腐、お饂飩などの食材は、前日にTさんたちが、買い物をし、野菜はすぐ鍋に入れられるように切って、準備万端してくれていた。
なんとありがたいお誘いだったことだろう。
鴨の味が野菜を美味しくし、お汁の1滴も残さず3回もお変わりしてその美味しさを味わった。
会話も楽しく弾み、「いいお仲間に加えてもらった幸せ」は何事にも替えがたい時間の流れだった。
大台ヶ原の山ふところ、東熊野街道をもう少し下がり小橡川に沿って枝道を山の中に向った先が関西の秘湯「小処温泉」です。
平成13年8月にリニューアルオープンし、山村の味を活かし、木材をふんだんに使った造りとなっております。
渓谷の岩をそのまま利用した「岩風呂(渓谷の湯)」、槙の香り漂う「木風呂(大樹の湯)」にはそれぞれ渓流に面した露天風呂もあり、清流の音を聞き、小橡川の上流北山峡の渓谷美を楽しめます。
当時の「小処温泉」は本当にほっとする暖かい湯でした。
この温泉には、その後友人と2度ほど行きましたが、残念ながら2023年11月26日に閉館になっています。
小処温泉・上北山温泉等へ行かれたようですね
いい思い出ですね
こんなに綺麗なところへ行ってみたいです
まるでゴブラン織りのようでした。
その後大台山に秋のドライブをしましたが、やはりこのような紅葉でした。
忘れられない景色です。
今年の紅葉は期待できそうにないみたい
好かったですねこんな素敵な思い出が
写真に残れば何度でも楽しめます
私も幾度か楽しんでおります
今は、思い出辿りしかできないのですが、そう言った思い出のあることはいい人生を送ってこれたと何かに感謝したい気持ちです。
ありがとうございました。