実家へ帰るとき(その交差点をうまく右折できたときに限るのだが)、いつも立ち寄るケーキ屋さんがある。
私はここ数年あまり甘いものを欲しなくなったので、母の分だけのケーキを求める。つまり1個だけ買うということである。
これはちょっとした勇気がいる。
が、2個買ってもその日の内に2個も母は食べられないし。
今回もまた、「1個だけなんですけれど‥。」と言って買い求めた。
ケーキ屋さんの優しいおねえさんは、1個しか買わなかった私のためにも、帰るときにお店のドアを開けて「ありがとうございました。お気をつけて。」と見送ってくださった。