1月、ABC(朝日放送)ラジオで、三代沢さんが東北弁のラジオ体操のことを紹介していました。
しっとりとした東北の言葉が耳に優しくて、私も体操しようかなぁと思える、よい号令でした。
おらほのラジオ体操
東北の方たちがこの号令でラジオ体操をして、元気になってくださるだろうなという予感がします。
「おらほのラジオ体操」の「おらほ」とは「私たち」という意味だということを下の記事で知りました。
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※http://d.hatena.ne.jp/dsh0122/20120914/1347591502より飲用
2012-09-14 西根英一の「ヘルスケア・ビジネスナレッジ」【80】
日本経済新聞の記事を全文紹介!(おらほのラジオ体操)
【日本経済新聞 2012年8月14日(火)朝刊全国版・文化面より】
んだば、東北弁ラジオ体操!
~復興へ石巻市で活動開始、全国1200カ所に広がる
「ンデばメーガラ上サアゲデオッキグ背伸びッコスッペシ(腕を前から上にあげて大きく背伸びをしましょう)」。私が発案した「おらほのラジオ体操」の最初のくだりである。「おらほ」とは東北の方言で、「私たち」という意味だ。
♪のラジオ体操は、東北弁(石巻弁)の号令のもと、おなじみのあのメロディーにのせて行うラジオ体操第一である。
私が勤めるマッキャン・ヘルス・コミュニケーションズは、医学知識を伝えて国民の健康増進を図るなどのヘルスコミュニケーションが本業。そのノウハウを生かして被災した人たちのために、企業の社会的責任(CSR)活動ができないか。そんなことを考えていた震災から間もない頃、避難所のいくつかでラジオ体操が行われていると耳にした。
高度成長期に日本人の健康を支えたラジオ体操は、世界に誇る健康増進活動の成功例である。被災しなかった人も東北の言葉を聞いていれば、東日本大震災のことを、被災地のことを忘れない。復興活動のための準備運動になると同時に、もちろん健康のためにもいい。東北弁で行うラジオ体操が、復興を目指す人たちの役に立つのではないか。
そんな思いつきからプロジェクトは動き出した。被害の大きかった宮城県石巻市で活動できないかと考え、昨年7月はじめ、新幹線で仙台まで行き、そこから臨時バスに乗って石巻に入った。被災した人たちがこの企画を受け入れてくれるのか、とても不安だった。悲惨な状況で、なんてちゃらけたことを言っているのか。そんな風に怒鳴られるかもしれないと思った。
けれど、バスの中から見た市内の光景が、私に希望を与えてくれた。ショッピングセンターの前を、制服姿の高校生カップルが仲良く手をつないで歩いていた。彼らは間違いなく、希望の中で生きていた。
♪ ♪ ♪
●CD売り義援金に
現地入りしてから、話はとんとん拍子に進んだ。地域のメディアである石巻日日新聞社とラジオ石巻が熱心に協力してくれた。私と石巻日日新聞社社長の近江弘一さん、石巻コミュニティ放送(ラジオ石巻)の営業部長兼技術部長、今野雅彦さんの3人を中心に実行委員会を結成。「おらほのラジオ体操」という名称が決まり、方言指導は地元の日蓮宗法音寺の谷川正明住職が、号令の発声は石巻市(旧牡鹿町)出身のタレント、本間秋彦さんが引き受けてくれた。
8月には仙台のラジオ局で音源を収録。震災から半年後の9月10、11日に、再び石巻へ。地元の人たち、のべ数百人に出演してもらい、「おらほのラジオ体操」のムービーを撮影させてもらった。「こっちの方が石巻弁で楽しい」。皆が笑顔だった。石巻市役所で昼休みの体操として採用されるなど、地域の方に受け入れてもらえたのが何よりの喜びだ。
この体操の映像を動画サイト「ユーチューブ」に投稿すると大きな反響があった。現在までの再生回数は18万回近い。9月には音源のCD(500円)を発売、売り上げから制作コストを除いた200円を義援金として寄付している。今冬には実行委員会を著者としたDVDつきの書籍も発売する計画で、もちろん印税は義援金にあてる。
被災地以外からの反響が多かったことにも勇気づけられた。「地域の朝の体操で、おらほのラジオ体操をやらせてほしい」。この夏、ネット上の「ツイッター」や「フェイスブック」経由で、そんな声を全国各地からもらった。市町村役場や建設会社からの問い合わせも多い。学校が夏休みである現在、この体操は東北に限らず、推定するところ全国1200カ所程度で行われている。
♪ ♪ ♪
●世界的な催しでも採用
1月に開かれた「スーパーママチャリグランプリ2012 富士スピードウェイ」や、震災から1年後の今年3月11日に開かれた世界的なランニングイベント「Run311」でも「おらほのラジオ体操」は公式準備体操として採用された。「Run311」は海外での参加者も多く、特にクロアチアでは日本の大使館が後援してくれたほど。「おらほ」は、「Oraho」になったのだ。
おらほのラジオ体操は、体の健康だけでなく、人と人を結ぶ絆としても貢献できていると思う。くしくも、最近は美容に効果的だとラジオ体操がブームになっているらしい。できるなら皆さんにも、おらほのラジオ体操で体と心を温めてもらえたらと願う。
(にしね・えいいち=マッキャン・ヘルス・コミュニケーションズ最高知識責任者)
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方言の模倣が上手な彼は、NHK大河ドラマ「八重の桜」を見てからというもの、会津弁にはまっています。
この号令も少し練習したら、彼はきっと上手に言うことができるでしょう。
しっとりとした東北の言葉が耳に優しくて、私も体操しようかなぁと思える、よい号令でした。
おらほのラジオ体操
東北の方たちがこの号令でラジオ体操をして、元気になってくださるだろうなという予感がします。
「おらほのラジオ体操」の「おらほ」とは「私たち」という意味だということを下の記事で知りました。
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※http://d.hatena.ne.jp/dsh0122/20120914/1347591502より飲用
2012-09-14 西根英一の「ヘルスケア・ビジネスナレッジ」【80】
日本経済新聞の記事を全文紹介!(おらほのラジオ体操)
【日本経済新聞 2012年8月14日(火)朝刊全国版・文化面より】
んだば、東北弁ラジオ体操!
~復興へ石巻市で活動開始、全国1200カ所に広がる
「ンデばメーガラ上サアゲデオッキグ背伸びッコスッペシ(腕を前から上にあげて大きく背伸びをしましょう)」。私が発案した「おらほのラジオ体操」の最初のくだりである。「おらほ」とは東北の方言で、「私たち」という意味だ。
♪のラジオ体操は、東北弁(石巻弁)の号令のもと、おなじみのあのメロディーにのせて行うラジオ体操第一である。
私が勤めるマッキャン・ヘルス・コミュニケーションズは、医学知識を伝えて国民の健康増進を図るなどのヘルスコミュニケーションが本業。そのノウハウを生かして被災した人たちのために、企業の社会的責任(CSR)活動ができないか。そんなことを考えていた震災から間もない頃、避難所のいくつかでラジオ体操が行われていると耳にした。
高度成長期に日本人の健康を支えたラジオ体操は、世界に誇る健康増進活動の成功例である。被災しなかった人も東北の言葉を聞いていれば、東日本大震災のことを、被災地のことを忘れない。復興活動のための準備運動になると同時に、もちろん健康のためにもいい。東北弁で行うラジオ体操が、復興を目指す人たちの役に立つのではないか。
そんな思いつきからプロジェクトは動き出した。被害の大きかった宮城県石巻市で活動できないかと考え、昨年7月はじめ、新幹線で仙台まで行き、そこから臨時バスに乗って石巻に入った。被災した人たちがこの企画を受け入れてくれるのか、とても不安だった。悲惨な状況で、なんてちゃらけたことを言っているのか。そんな風に怒鳴られるかもしれないと思った。
けれど、バスの中から見た市内の光景が、私に希望を与えてくれた。ショッピングセンターの前を、制服姿の高校生カップルが仲良く手をつないで歩いていた。彼らは間違いなく、希望の中で生きていた。
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●CD売り義援金に
現地入りしてから、話はとんとん拍子に進んだ。地域のメディアである石巻日日新聞社とラジオ石巻が熱心に協力してくれた。私と石巻日日新聞社社長の近江弘一さん、石巻コミュニティ放送(ラジオ石巻)の営業部長兼技術部長、今野雅彦さんの3人を中心に実行委員会を結成。「おらほのラジオ体操」という名称が決まり、方言指導は地元の日蓮宗法音寺の谷川正明住職が、号令の発声は石巻市(旧牡鹿町)出身のタレント、本間秋彦さんが引き受けてくれた。
8月には仙台のラジオ局で音源を収録。震災から半年後の9月10、11日に、再び石巻へ。地元の人たち、のべ数百人に出演してもらい、「おらほのラジオ体操」のムービーを撮影させてもらった。「こっちの方が石巻弁で楽しい」。皆が笑顔だった。石巻市役所で昼休みの体操として採用されるなど、地域の方に受け入れてもらえたのが何よりの喜びだ。
この体操の映像を動画サイト「ユーチューブ」に投稿すると大きな反響があった。現在までの再生回数は18万回近い。9月には音源のCD(500円)を発売、売り上げから制作コストを除いた200円を義援金として寄付している。今冬には実行委員会を著者としたDVDつきの書籍も発売する計画で、もちろん印税は義援金にあてる。
被災地以外からの反響が多かったことにも勇気づけられた。「地域の朝の体操で、おらほのラジオ体操をやらせてほしい」。この夏、ネット上の「ツイッター」や「フェイスブック」経由で、そんな声を全国各地からもらった。市町村役場や建設会社からの問い合わせも多い。学校が夏休みである現在、この体操は東北に限らず、推定するところ全国1200カ所程度で行われている。
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●世界的な催しでも採用
1月に開かれた「スーパーママチャリグランプリ2012 富士スピードウェイ」や、震災から1年後の今年3月11日に開かれた世界的なランニングイベント「Run311」でも「おらほのラジオ体操」は公式準備体操として採用された。「Run311」は海外での参加者も多く、特にクロアチアでは日本の大使館が後援してくれたほど。「おらほ」は、「Oraho」になったのだ。
おらほのラジオ体操は、体の健康だけでなく、人と人を結ぶ絆としても貢献できていると思う。くしくも、最近は美容に効果的だとラジオ体操がブームになっているらしい。できるなら皆さんにも、おらほのラジオ体操で体と心を温めてもらえたらと願う。
(にしね・えいいち=マッキャン・ヘルス・コミュニケーションズ最高知識責任者)
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方言の模倣が上手な彼は、NHK大河ドラマ「八重の桜」を見てからというもの、会津弁にはまっています。
この号令も少し練習したら、彼はきっと上手に言うことができるでしょう。