第65回正倉院展を見に行きました。
日記を見返してみると、私は第59回と第61回にも見に行ったようです。
正倉院展ほど「天平」を感じる瞬間はありません。この時空を超えた感覚が好きです。

私が行ったのは平日の9時半頃。
待ち時間は10分
今回の珠玉の名品は、漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん。
看板にも漆金薄絵盤
漆金薄絵盤を1列目で見たい人の列は30分待ちでした(1列目でなくてもいい人は、並ばなくても見られます)。
色彩がよく残っていて、みごとでした。
平螺鈿背円鏡、鹿草木夾纈屏風、投壺も印象に残りました。
外に出たのは、12時過ぎ。
待ち時間なく入れるようでした
会場の外のテントでは、投壺で遊ぶコーナー(読売新聞ブース)もありました。
本物よりもずっと大きい壺と矢を使います。なかなか難しそうでした。

「なら仏像館」にも入れるチケットでしたが、疲れてしまったので、また後日の楽しみにしようと思いました。

「森」で奈良漬を買い求めて、興福寺五重塔、北円堂の横を通り、東向き通りでランチを食べ、買い物をして、猿沢池でのんびりして…。
興福寺五重塔

北円堂

猿沢池

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http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2013/treasure/2013/list.htm#t01より引用
平螺鈿背円鏡へいらでんはいのえんきょう
聖武天皇ゆかりの鏡で、裏面に樹脂を塗り、文様の形に切った貝殻を埋め込む螺鈿の技法が使われている。夜光貝と琥珀(こはく)で花や鳥の文様が作られ、文様の周りには、白や水色、緑色のトルコ石、藍色のラピスラズリがちりばめられている。琥珀はミャンマー産、トルコ石はイラン産、ラピスラズリはアフガニスタン産と考えられ、世界各地の宝石で華麗に飾られている。正倉院にある数々の螺鈿製の鏡の中で最も優れた名品。
◆径:27.2㎝ ◆縁の厚さ:0.8㎝ ◆重さ:2,473.6g
鳥毛帖成文書屏風とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ
聖武天皇の身近に置かれた屏風で、横に六つ連なる面のうち一番目と四番目。文字の部分には、かつて鳥の羽毛が貼られていた。第1扇には「種がよくて、田がよければ、たやすく穀物を得ることができる。それと同じように、君主が賢くて、家臣が忠義を尽くせば、たやすく豊かになる」、第4扇には「父母は、親不孝な子供を愛さない。それと同じように、賢い君主は、役に立たない家臣を受け入れない」と、君主が参考になるような教えが説かれている。(写真右より、第一扇 第四扇)
◎第一扇:◆縦:149.1㎝ ◆横:56.5㎝ ◎第四扇:◆縦:149.2㎝ ◆横:56.4㎝
鹿草木夾纈屏風しかくさききょうけちのびょうぶ
聖武天皇の身近に置かれた屏風の一部。1本の樹木の下に鹿が向かい合い、草花が左右対称に表されている。布を縦に二つ折りにして、文様を彫った板に挟んで染める夾纈という技法が使われている。1960年、奈良遷都1250年を記念して発行した切手に、この屏風のデサインが使われたことでも有名。
◆縦:149.5㎝ ◆横:56.5㎝
蘇芳地金銀絵箱すおうじきんぎんえのはこ
仏への供え物を入れる箱。桜の木でできており、ふたと本体の表面は、高級な紫檀の木に似せて、蘇芳という植物を原料として染めたうえに、金や銀を使って、花や蝶(ちょう)、鳥などの文様が描かれている。本体の下につけられている床脚の裏には、墨で「東小塔」と書かれ、東大寺東小塔院に納められたものであることがわかる。
◆縦:21.4㎝ ◆横:30.3㎝ ◆高さ:8.8㎝
投壺とうこ
中国古来の遊びである投壺に使う壺。二人が交互に矢を壺に投げ入れ、壺にどのように矢が入ったかで点数をつけた。この壺は、金メッキされた銅製。表面は、魚々子(ななこ)打ちという、円形に凹んだ面をした鏨(たがね)でひと粒ひと粒を打つという技で、魚の卵をまきちらしたように見える文様が全面に施され、獅子や鳥、蝶などの文様が線で刻まれている。正倉院には、23本と18の断片の矢が伝わっており、今回は8本が出陳される。
◆胴径:21.7㎝ ◆高さ:31.0㎝
伎楽面 太孤父ぎがくめん たいこふ
写真の拡大
伎楽は、演奏を伴い、仮面をつけて無言で行われる劇で、飛鳥時代から奈良時代にかけて盛んに行われた。伎楽の面は、頭からかぶってつけるようになっており、太孤父は、孤独な老人という意味。植えつけられたひげやまゆ毛が、一部だけ残っている。平成20年度に修理が行われ、今回、初めて出陳される。
◆縦:27.6㎝ ◆横:22.8㎝ ◆奥行:27.2㎝
漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん
この盤の底裏に、「香印坐」と墨で書かれていることから、上に香をたくための入れ物を置き、仏の前に供えられたことがわかる。木製で蓮の花をかたどっており、花びら一枚一枚に、想像上の鳥や花をくわえた鳥、獅子、花などが、色鮮やかに描かれている。正倉院には、ほぼ同じ形で同じ大きさをした、絵柄だけが異なる盤がもう一つ伝わっており、二つで一組として使われたと思われる。この盤は、正倉院の中で最も華麗に彩られた宝物といわれ、23年ぶりの公開となる。
◆径:56.0㎝ ◆高さ:17.0㎝
檜和琴ひのきのわごん
和琴は、日本固有の楽器で、弦の数は、元々五つだったが奈良時代に六つになったとされる。正倉院に六つ伝わる和琴のうち、最も小さく、華やかに装飾されたもの。上面の両端部分には、裏側に狩りの様子や樹木を描いた玳瑁(たいまい)が貼られているとともに、花模様の螺鈿細工が施された紫檀の木が貼られるなど、技が駆使されている。
◆長さ:156.0㎝ ◆幅:17.0㎝ ◆厚さ:4.0㎝
正倉院古鑰しょうそういんのこやく
江戸時代に作られた正倉院の錠前。鉄製で、海老の形をしている海老錠にあたる。鏁(さ)は、刻まれている銘から、元禄六年(1693年)の開封に際して作られたものであることが分かる。鍵の役目を果たす匙(ひ)は、刻まれた人物名から、天保四~七年(1833~36年)に行われた開封にあわせて製作された別のものであることが分かる。正倉院展に初めて出陳される。
◆長さ:54.5㎝ ◆匙の長さ:39.0㎝
花喰鳥刺繍裂残片はなくいどりのししゅうぎれざんぺん
正倉院宝物の優れて有名な刺繍の一つ。唐花に囲まれた蓮の座の上に立つ、花枝をくわえた鳳凰のような一羽の鳥が、主に差し縫いによる刺繍で表現され、効果的に金糸を使って華麗に表現されている。対になる鳥の一部が残っているため、元は左右対称で対になっていたと思われる。刺繍の生地の裏に貼られた布が国産と考えられるため、この刺繍も奈良時代の日本製とされている。
◆縦:79.5㎝ ◆横:63.0㎝
日記を見返してみると、私は第59回と第61回にも見に行ったようです。
正倉院展ほど「天平」を感じる瞬間はありません。この時空を超えた感覚が好きです。

私が行ったのは平日の9時半頃。
待ち時間は10分

今回の珠玉の名品は、漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん。
看板にも漆金薄絵盤

漆金薄絵盤を1列目で見たい人の列は30分待ちでした(1列目でなくてもいい人は、並ばなくても見られます)。
色彩がよく残っていて、みごとでした。
平螺鈿背円鏡、鹿草木夾纈屏風、投壺も印象に残りました。
外に出たのは、12時過ぎ。
待ち時間なく入れるようでした

会場の外のテントでは、投壺で遊ぶコーナー(読売新聞ブース)もありました。
本物よりもずっと大きい壺と矢を使います。なかなか難しそうでした。

「なら仏像館」にも入れるチケットでしたが、疲れてしまったので、また後日の楽しみにしようと思いました。

「森」で奈良漬を買い求めて、興福寺五重塔、北円堂の横を通り、東向き通りでランチを食べ、買い物をして、猿沢池でのんびりして…。
興福寺五重塔


北円堂


猿沢池


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http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2013/treasure/2013/list.htm#t01より引用
平螺鈿背円鏡へいらでんはいのえんきょう
聖武天皇ゆかりの鏡で、裏面に樹脂を塗り、文様の形に切った貝殻を埋め込む螺鈿の技法が使われている。夜光貝と琥珀(こはく)で花や鳥の文様が作られ、文様の周りには、白や水色、緑色のトルコ石、藍色のラピスラズリがちりばめられている。琥珀はミャンマー産、トルコ石はイラン産、ラピスラズリはアフガニスタン産と考えられ、世界各地の宝石で華麗に飾られている。正倉院にある数々の螺鈿製の鏡の中で最も優れた名品。
◆径:27.2㎝ ◆縁の厚さ:0.8㎝ ◆重さ:2,473.6g
鳥毛帖成文書屏風とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ
聖武天皇の身近に置かれた屏風で、横に六つ連なる面のうち一番目と四番目。文字の部分には、かつて鳥の羽毛が貼られていた。第1扇には「種がよくて、田がよければ、たやすく穀物を得ることができる。それと同じように、君主が賢くて、家臣が忠義を尽くせば、たやすく豊かになる」、第4扇には「父母は、親不孝な子供を愛さない。それと同じように、賢い君主は、役に立たない家臣を受け入れない」と、君主が参考になるような教えが説かれている。(写真右より、第一扇 第四扇)
◎第一扇:◆縦:149.1㎝ ◆横:56.5㎝ ◎第四扇:◆縦:149.2㎝ ◆横:56.4㎝
鹿草木夾纈屏風しかくさききょうけちのびょうぶ
聖武天皇の身近に置かれた屏風の一部。1本の樹木の下に鹿が向かい合い、草花が左右対称に表されている。布を縦に二つ折りにして、文様を彫った板に挟んで染める夾纈という技法が使われている。1960年、奈良遷都1250年を記念して発行した切手に、この屏風のデサインが使われたことでも有名。
◆縦:149.5㎝ ◆横:56.5㎝
蘇芳地金銀絵箱すおうじきんぎんえのはこ
仏への供え物を入れる箱。桜の木でできており、ふたと本体の表面は、高級な紫檀の木に似せて、蘇芳という植物を原料として染めたうえに、金や銀を使って、花や蝶(ちょう)、鳥などの文様が描かれている。本体の下につけられている床脚の裏には、墨で「東小塔」と書かれ、東大寺東小塔院に納められたものであることがわかる。
◆縦:21.4㎝ ◆横:30.3㎝ ◆高さ:8.8㎝
投壺とうこ
中国古来の遊びである投壺に使う壺。二人が交互に矢を壺に投げ入れ、壺にどのように矢が入ったかで点数をつけた。この壺は、金メッキされた銅製。表面は、魚々子(ななこ)打ちという、円形に凹んだ面をした鏨(たがね)でひと粒ひと粒を打つという技で、魚の卵をまきちらしたように見える文様が全面に施され、獅子や鳥、蝶などの文様が線で刻まれている。正倉院には、23本と18の断片の矢が伝わっており、今回は8本が出陳される。
◆胴径:21.7㎝ ◆高さ:31.0㎝
伎楽面 太孤父ぎがくめん たいこふ
写真の拡大
伎楽は、演奏を伴い、仮面をつけて無言で行われる劇で、飛鳥時代から奈良時代にかけて盛んに行われた。伎楽の面は、頭からかぶってつけるようになっており、太孤父は、孤独な老人という意味。植えつけられたひげやまゆ毛が、一部だけ残っている。平成20年度に修理が行われ、今回、初めて出陳される。
◆縦:27.6㎝ ◆横:22.8㎝ ◆奥行:27.2㎝
漆金薄絵盤うるしきんぱくえのばん
この盤の底裏に、「香印坐」と墨で書かれていることから、上に香をたくための入れ物を置き、仏の前に供えられたことがわかる。木製で蓮の花をかたどっており、花びら一枚一枚に、想像上の鳥や花をくわえた鳥、獅子、花などが、色鮮やかに描かれている。正倉院には、ほぼ同じ形で同じ大きさをした、絵柄だけが異なる盤がもう一つ伝わっており、二つで一組として使われたと思われる。この盤は、正倉院の中で最も華麗に彩られた宝物といわれ、23年ぶりの公開となる。
◆径:56.0㎝ ◆高さ:17.0㎝
檜和琴ひのきのわごん
和琴は、日本固有の楽器で、弦の数は、元々五つだったが奈良時代に六つになったとされる。正倉院に六つ伝わる和琴のうち、最も小さく、華やかに装飾されたもの。上面の両端部分には、裏側に狩りの様子や樹木を描いた玳瑁(たいまい)が貼られているとともに、花模様の螺鈿細工が施された紫檀の木が貼られるなど、技が駆使されている。
◆長さ:156.0㎝ ◆幅:17.0㎝ ◆厚さ:4.0㎝
正倉院古鑰しょうそういんのこやく
江戸時代に作られた正倉院の錠前。鉄製で、海老の形をしている海老錠にあたる。鏁(さ)は、刻まれている銘から、元禄六年(1693年)の開封に際して作られたものであることが分かる。鍵の役目を果たす匙(ひ)は、刻まれた人物名から、天保四~七年(1833~36年)に行われた開封にあわせて製作された別のものであることが分かる。正倉院展に初めて出陳される。
◆長さ:54.5㎝ ◆匙の長さ:39.0㎝
花喰鳥刺繍裂残片はなくいどりのししゅうぎれざんぺん
正倉院宝物の優れて有名な刺繍の一つ。唐花に囲まれた蓮の座の上に立つ、花枝をくわえた鳳凰のような一羽の鳥が、主に差し縫いによる刺繍で表現され、効果的に金糸を使って華麗に表現されている。対になる鳥の一部が残っているため、元は左右対称で対になっていたと思われる。刺繍の生地の裏に貼られた布が国産と考えられるため、この刺繍も奈良時代の日本製とされている。
◆縦:79.5㎝ ◆横:63.0㎝