「鉄道唱歌」を聞くのは楽しいものです。
東海道篇や関西・参宮・南海篇は、時々ネットで聴きます。
「鉄道唱歌・奈良めぐり」というのもあるのですね。
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http://www.tanken.com/tetudosyoka.htmlより引用
「鉄道唱歌」第5集 付録 奈良めぐり
明治33年(1900年)に発表された「鉄道唱歌」第5集の付録「奈良めぐり」全文公開です。作詞は大和田建樹、作曲は目賀田万世です。
1
奈良は千年(ちとせ)の其(その)むかし
七代(しちだい)さかえし帝都の地
七代伽藍(がらん)の鐘の音に
残る響(ひびき)ぞ身にはしむ
2
東を見れば三笠山
いづる朝日の曇りなく
春日の森の木(こ)の間には
おきふす鹿も面白や
3
麓に立てる興福寺
五重塔のかげうつす
池は猿沢きぬかけの
柳は風になびくなり
4
世に名も高き大仏の
光を仰ぐ東大寺
傘さしてぬけらるる
仏の鼻の大きさよ
5
西は法華寺西大寺
都の夢はやぶれたる
旅のまくらに秋篠の
里の砧(きぬた)もひびくなり
6
建築ふるき法隆寺
紅葉そめなす龍田山
散歩がてらに片道を
乗りたる汽車は半時間
7
北にめぐれば佐保山に
見ゆる御陵(ごりょう)は聖武帝
をがむ袂(たもと)の露(つゆ)けきは
草も昔やしのぶらん
8
なごり残して別れゆく
奈良のみやげは何々(なになに)ぞ
奈良人形に春日塗
張子の鹿に奈良扇
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先日、兵庫県豊岡市へ行った折、豊岡市立図書館へ寄ってみました。
落ちついた、雰囲気のよい図書館でした。
その書棚で見かけたのが、この「三丹唱歌」。
明治34年6月17日発行。



1 いでや是より但馬なる 名所古跡を探らんと
播但鉄路の汽車下りて あゆめばやがて生野町

53 いつか美方に入潮の 浜坂港に船はてて
かねてぞ聞きし物産の 針摺る業も見ておかん
54 よしや芦屋の里近く 雪のしら浜しらしらと
げにたぐひなき眺めなり

57 春来の山は名のみにて まだ道の辺に消え残る
古歳のしら雪踏みしめて 越ればもとの七見郡
60 高くさかしき氷の山 因播但作四ヶ国に
跨る高嶺は四箇の仙 夏猶寒き所なり


※ちなみに「三丹」とは丹波国・丹後国・但馬国の総称だそうな。
東海道篇や関西・参宮・南海篇は、時々ネットで聴きます。
「鉄道唱歌・奈良めぐり」というのもあるのですね。
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http://www.tanken.com/tetudosyoka.htmlより引用
「鉄道唱歌」第5集 付録 奈良めぐり
明治33年(1900年)に発表された「鉄道唱歌」第5集の付録「奈良めぐり」全文公開です。作詞は大和田建樹、作曲は目賀田万世です。
1
奈良は千年(ちとせ)の其(その)むかし
七代(しちだい)さかえし帝都の地
七代伽藍(がらん)の鐘の音に
残る響(ひびき)ぞ身にはしむ
2
東を見れば三笠山
いづる朝日の曇りなく
春日の森の木(こ)の間には
おきふす鹿も面白や
3
麓に立てる興福寺
五重塔のかげうつす
池は猿沢きぬかけの
柳は風になびくなり
4
世に名も高き大仏の
光を仰ぐ東大寺
傘さしてぬけらるる
仏の鼻の大きさよ
5
西は法華寺西大寺
都の夢はやぶれたる
旅のまくらに秋篠の
里の砧(きぬた)もひびくなり
6
建築ふるき法隆寺
紅葉そめなす龍田山
散歩がてらに片道を
乗りたる汽車は半時間
7
北にめぐれば佐保山に
見ゆる御陵(ごりょう)は聖武帝
をがむ袂(たもと)の露(つゆ)けきは
草も昔やしのぶらん
8
なごり残して別れゆく
奈良のみやげは何々(なになに)ぞ
奈良人形に春日塗
張子の鹿に奈良扇
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先日、兵庫県豊岡市へ行った折、豊岡市立図書館へ寄ってみました。
落ちついた、雰囲気のよい図書館でした。
その書棚で見かけたのが、この「三丹唱歌」。
明治34年6月17日発行。



1 いでや是より但馬なる 名所古跡を探らんと
播但鉄路の汽車下りて あゆめばやがて生野町

53 いつか美方に入潮の 浜坂港に船はてて
かねてぞ聞きし物産の 針摺る業も見ておかん
54 よしや芦屋の里近く 雪のしら浜しらしらと
げにたぐひなき眺めなり

57 春来の山は名のみにて まだ道の辺に消え残る
古歳のしら雪踏みしめて 越ればもとの七見郡
60 高くさかしき氷の山 因播但作四ヶ国に
跨る高嶺は四箇の仙 夏猶寒き所なり


※ちなみに「三丹」とは丹波国・丹後国・但馬国の総称だそうな。