実家にあるスチール本棚にはアルバムがいっぱい収められています。
両親の旅の記録です。
先日、私は、ついに処分を決意しました。
しかし、すぐには捨てる気になれない私。
見ないで捨てるのは忍びなく、1冊ずつ丁寧に見て、いい写真はomoidoriでスキャンしてiPhoneに保存しました。
処分し難いものは台紙から剥がして、裏に日付と場所を書き、ひとまとめにしました。
カッターナイフが役立ちました。
処分し難いと私が思うのは、いい笑顔の写真と、二人仲良さそうに写っている写真です。
風景写真は剥がそうとは思いません。
私は、父の直筆の行程表も捨てがたくて、写真を撮ってしまいました。
全ての旅のトップページに、このような詳細な行程表があります。
父のマメさがよくわかります。
父にとっての旅の楽しさは、「計画」と「実際の旅」と「アルバム作成」の3つだったのだと思います。
父はこんな地図も書いていました。
行程表と地図を見て、私は父とよく似ていると改めて思いました。
私も、こういうまとめ方をしています。
1冊800円のKOKUYOフリーアルバム、フイルム代、現像代、アルバム作りに要する時間を思うと、父のアルバム製作は立派な「趣味」の域です。
父のアルバム作りの姿は覚えていますが、出来上がったアルバムを懐かしそうに見返している姿は見た記憶はありません。
作ることで完結したのだと思います。
今回処分したのは54冊。
60㎏余りでした。
書棚にはまだまだたくさんのアルバムが残っています。
全てを見るのにあと何日かかることでしょう。
残りの旅のアルバムは、同様に処分できます。
が、問題は日常やハレの日を写した家族写真。
これはなかなか手放しがたくて、どうしようかなぁと悩んでいます。