東京圏を覆ってゐたイヤな雲がやうやく拂はれ、戻った陽射しに秋風は見ゆれど、にほひが聞こえてこない。……さうであらう。マスクをしてゐるのだから。顔の下半分を覆ってゐることをうっかり忘れるほど、いまやこの“新しい生活様式”は我が身に浸透したらしい。近くにヒトがゐないのを確かめてからマスクを外す──さうした忌ま忌ましい作法を経て、やうやく秋のにほひを聴く。支那發の人災疫病は、四季の聲を聴 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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