dmenuニュースより
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_DJ5NIOBKSBMYPFAOULTS5A5HFM?fm=d
いまの上皇さんがミカドとなり、その即位礼で「天皇陛下バンザーイ」と、燕尾服姿で双手を挙げてゐた首相であり、法務官僚だった伯父の葬儀には首相としての名前で花輪が届ひてビックリし──
と、私がもっとも多感なお年頃だった時分の首相であり、ただしそれ以外にはなんら印象もありませんでしたが、晩年になってからTV番組のインタビューで湾岸戰争當時を回想して、「あの時は米國から自衞隊を戰闘員としての戰地派兵を迫られたが、これでは憲法の原則──戰力を保持しない──が崩れてしまふので斷固拒否した」と告白してゐる姿を、しばらく見ないうちにお爺さんになったなぁ……、と感慨に耽りながら眺めてゐたのが、生前を見た最後。
實際の駆け引きはだうであったにせよ、日本國がまったく無意味な集團殺人に直接手を下さずに済んだわけですから、なんでも異國にヘラヘラと屈するばかりな現状を見るにつけ、一國の責任者としてさういふ仕事を遺したこと自体は高く評価したい、と私は考へます。
合掌