思ひがけず川崎大師平間寺へ初詣に行く時間がつくれたので、「思ひ立ったが吉日」、昼過ぎに出發する。
本線ではやや食傷氣味な“銀1000”も、大師線で見るとなんとも新鮮に映る。
かういふのはまさに「御縁」である。
わずか五分間ながら京濱急行大師線に乗るのも樂しみのひとつで、いつもは1500形だが、今回は初めて1000形“銀1000”に乗る。
本線ではやや食傷氣味な“銀1000”も、大師線で見るとなんとも新鮮に映る。
「初詣」とは字の如くその年の最初にお詣りすることをさし、正月の三が日までに行かなければならないものではない──
とは、一昨年に初めて知ったこと。
人災疫病禍でなければ、生涯知らなかったかもしれない。
境内にはまだ三が日の残り香はあれど人影は少なく、とにかく人ゴミに気持ちが苛立つ私には、まうそれだけでありがたい。
本堂では護摩祈祷の最中、あの讀経唱和の妙が私は大好きで、いつも心がワクワクする。
御守りをいただき、引ひたお御籤も納得の御聲、今年も無理無駄な動きは控えるべしと心得る。
帰りに立ち寄った川崎驛前では樂しい買ひ物をし、樂しみな情報も得て、心が暖まったところで冷めぬうちにと帰城せり。