迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

新型コロナ、インフル同等扱いに=8日、「5類」移行―国内初確認から3年余

2023-05-08 09:47:00 | 浮世見聞記
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-230508X893?fm=d本日より、基本的に感染症對策は「個人の判斷に委ね」、感染時の初診料は官の試算で約4,170圓、ホテル療養は廢止、感染者の行動制限は設けず、しかしワクチン接種については無料云々──日本で感染者が確認されてから三年、この舶来病菌もだいぶ弱毒 . . . 本文を読む
コメント

千穐萬歳大々〆。

2023-05-07 22:44:00 | 浮世見聞記
五月に入って最初の雨、浮世の大型連休の最後に雨。前々からの予報通り。私は浮世の暦など関係なく、いつも通りに特別なことをせず生きてゐるつもりだが、それでもこの連休期間中はなかなかいろいろなことを身体(からだ)で見、また考へたりしたな、と振り返ってみたりする。結局は私も浮世の一員である。他人(ひと)と同じ思考でゐたくない、と意地を張ってゐるだけで。これからも大いに、意地っ張りで生きてやらう。果報(しら . . . 本文を読む
コメント

烈風霞薫。

2023-05-06 22:58:00 | 浮世見聞記
昨日からやけに續く爆彈のやうな強風にやや蒸し暑さも加はり、部屋の窓は締め切ったままで、今日をやり過ごす。夕方には埃が舞ってゐるのか、太陽が霞んでさへ見えた。やりたい事柄(こと)がいろいろと出て来て、その順序がちゃんと整理出来ぬまま、夜になってしまふ。夏まではまだ時間がある。考へる時間もある。あんな風に煽られてたまるかい。 . . . 本文を読む
コメント

晴嵐憂月。

2023-05-05 23:55:00 | 浮世見聞記
どこかで何かの催しがあるらしく、大勢の若い男女がゾロゾロ歩いてゐる道から一本外れて裏へ入れば、たちまちトウキョウとは思へぬ静かな佇まいとなり、私はやうやく昼食の辯當をひらく氣になる。今日も晝間は夏日、行樂には宜しからうが、さういふヒマ潰しに興味のない私には、日差しにもふ少し遠慮があってもよからうと、日陰からただ呆れて仰ぐばかり。午後から風が強まり、それが余計な雲を引っ張って来て、せっかく續いた晴天 . . . 本文を読む
コメント

氷夏耳涼。

2023-05-05 06:30:00 | 浮世見聞記
ラジオ放送の觀世流「氷室」を聴く。今は昔、山中に設けられた天然の氷貯蔵庫を氷室(ひむろ)と云ひ、夏場にはここから氷をミカドへ献上云々、亀山院の臣下が丹波國の氷室山中で出逢った氷室を守る老人は、實は氷室明神の化身にて、やがて正体を現すと、ミカドへ氷を献上する様を見せて御代を壽ぐ──曲中の季節は春であり、夏の曲ではないが、“氷”が主題ゆゑに現在では夏場の演能會で、ちょくちょく仕舞でも舞は . . . 本文を読む
コメント

小波大害。

2023-05-04 19:26:00 | 浮世見聞記
大手飲料メーカーでは、五月一日納品分から缶飲料の約三十圓値上げを斷行云々、たしかに首都圏の自販機を見ると、最近まで¥130だったのが、一部で¥140に惡改されてゐる製品もあり、諸物価高騰を言ひ譯にした便乗値上げの波がジワジワと、確實に迫ってゐることを實感す。小錢を手に氣輕に自販機へ……、もふそんな便利な時代は、古老の昔噺に聞くのみとなるか。地球自体が、どんどん住みにくい星になってゐる。 . . . 本文を読む
コメント

靈干破破。

2023-05-03 20:11:00 | 浮世見聞記
川崎市麻生區市民會館大ホールにて、大藏流狂言方・山本東次郎と、喜多流シテ方・友枝昭世の人間國寶両師の舞薹を觀る。山本東次郎師の狂言は「粟田口」、粟田口(あわたぐち)とは鎌倉時代、京の入口にあたるその地に群居してゐた刀鍛冶の打った刀を云ったが、そのことを知らない大名は「心の直(す)ぐでない者」を信じて自分の太刀と刀を預けた挙げ句──最後に舞薹にひとり殘ったあとの演技はまさに國寶の真髄、人災ʌ . . . 本文を読む
コメント

白昼念錠。

2023-05-02 22:00:00 | 浮世見聞記
朝から空がカラリと澄みわたってゐると、もふそれだけで、何でも出来る氣になってくる。近くで誰かが、鍵が開かないと慌ててゐる。私はそれを背中に聞きながら、向かふの車庫に留まってゐるあの電車に、乗りたいものだと考へる。やがて、鍵が開いたと歡聲が上がる。私は驛へ行く。あの電車が動いたさうだ。 . . . 本文を読む
コメント

勿論談談。

2023-05-01 21:37:00 | 浮世見聞記
近所の空き地で、コアヤメが咲き始めた。昨夏に伸び放題となってゐた草々がバッサリ刈られて、冬の間はペンペン草も生えない荒野となってゐたが、しかし根は健在にて、新緑の季節となった今、昨年に變はらぬ花を魅せる。そして忘年前のこの季節、坂だらけの町で出くはしたとんだ食わせモノのことを、ふと思ひ出したりするのである。もちろんそれは、アヤメの罪にあらず。恵比壽の東京都冩真美術館の近くを通ると、ふと今見えてゐる . . . 本文を読む
コメント

寺島しのぶ長男・眞秀尾上眞秀を襲名、“菊”なしのワケ「菊次郎とかいっぱいいるので…」

2023-05-01 16:24:00 | 浮世見聞記
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20230501-0166?fm=d『「はい、でもほかのお弟子さんとかと、菊次郎とかいっぱいいるので間違えられたくないから眞秀っていう本名で」』──この文面通り單純に受け取れば、「お弟子どもと一緒にされてたまるか」と云って . . . 本文を読む
コメント