テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

めでたき晴れ姿♪

2008-01-14 23:07:55 | おまつり
「うきゃッ♪
 ネーさ、ふりそでおねえさん、でスよッ」

 それはね、テディちゃ、本日は成人式でしたから。

「きッものでェ、おしきィ~♪
 おめでェとォございまァス~♪」

 成人式が終わって、駅周辺のおしゃれ~なお店でお食事して、
 さあ帰りましょ、とか、二次会行きましょ、
 そんな感じでしょうか。
 激烈に寒かった今日の東京地方で、
 頑張っておられます。
 今頃はお家でホッとくつろいでいるのかな?
 ごくろうさまでした。

「ごくろ~さまでスッ♪」

 女子はよろしいんです。
 着物姿、どなたも可愛らしい!

 しかし、ですよ……男子はどぉしました!

「ほぺぺッ?」

 みーんな黒スーツ(シングル)、
 首もとのマフラーは暗い色だし(グレーかベージュ)、
 ネクタイは無難な色柄で、
 膝丈のコートも重苦しい……
 
 記念日の晴れ姿なんですから、
 もっとかわゆく!
 明るく!
 元気よく!

 いっそ、ピンクや黄色のお着物レンタルしてきなさーい!

「……ネーさ、それッて、しょうてん、でス……」
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トリック乱舞!あ行あ段のミステリ本!

2008-01-14 13:57:15 | ブックス
「あれッ?
 ごほんがァ、3さつゥ?
 ネーさ、まちがえましたでスねッ」

 間違えてませんてば、テディちゃ。
 これはね、全3冊のシリーズものなんです。
 はい、御紹介いたしましょう!


 
          ―― 亜愛一郎の狼狽 ――


 
 著者は泡坂妻夫さん、
 シリーズの第一作となった短編が雑誌『幻影城』に
 発表されたのは1976年のことでした。

 ミステリファンさんには改めて説明する必要もないでしょうか?
 題名の『亜愛一郎』は人名です。
 『あ・あいいちろう』と読み、
 『あ』がファミリーネーム、つまり名字なんですね。

「めずらしィなまえ、でス!」

 ミスター亜、名前の珍しさに劣らず、
 変わった御方です。
 容姿抜群なのに、ドジな振る舞い。
 よくコケて、よく慌て、しかし頭脳は明晰。
 首からカメラを提げているところをみると、
 どうもカメラマンさんらしいのですが。

 亜さんの行く先々で、何故か起きる事件また事件。
 どの事件も、驚くほどトリッキー。
 時には亜さんに疑いがかけられたりもしちゃいます。

「ふきゃッ、さいなん、なのでスねッ」

 亜さん、そういった状況に慣れているのでしょうか。
 慌てず騒がず……ではなく、
 大慌てしたり大騒ぎしたりしつつも、
 しかし、鮮やかな手腕でこみいった謎を解き明かしてゆきます!
 
 シリーズ一冊目、
 『亜愛一郎の狼狽』に収められている短編8作品の中で
 暗号ものの傑作として名高いのが
 『掘出された童話』です
 (『第六話』として、六番目に収録)。
 ミステリ好き!その中でも暗号ジャンルが好き!という御方には
 見逃せない作品ですよ!
 暗号初心者さんにも、これはグッと来ます!
 短編であるのに、書かれた世界は壮大です。
 いえ、他の作品も、
 短編一篇が長編一作に匹敵するほど、深く、トリックは見事です!

 一時期、『亜愛一郎』ものは入手が困難でしたが、
 創元推理文庫から発行され、手軽に読めるようになりました。
 
 出来れば、シリーズを
 『亜愛一郎の狼狽』、
 『亜愛一郎の転倒』、
 『亜愛一郎の逃亡』、
 の順でお読み下さい。

「ふぅ~んッ。
 3さつのォ、たんぺんしゅう、なのでスねェ~」

 実は他に、亜さんに係わる番外編もあるんです。
 そちらもいずれ、御紹介したいですね。

 『亜』ミステリを読んだことのない御方はぜひぜひ!
 サム・ホーソーンも真っ青の不可能犯罪が次から次へと!
 昭和を描いた背景も楽しめます! 

「ふむッ?
 れとろ、なのでスか?」

 エレガント、と言ってください♪
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