テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《鯛》がもたらすジレンマとは。

2008-01-20 23:06:06 | 美味
 一段とバレンタイン関連品が充実してきた
 『ディズニーストア』にて、パチリ。

「ちょこッ♪でスね、ネーさ!」

 フィギュアチョコなんですよ、テディちゃ。
 ミッキーと、スティッチの、2種類を販売していました。
 でも……これは、
 ジレンマに陥るチョコレートですね。

「じれんまッ?」

 お人形型のチョコを、はたして、
 《どこから》 
 食するか――

 名付けて『タイ焼きの命題』。

 タイ焼きを、頭から食べるか尻尾から食べるか。
 ディズニーのキャラチョコを、
 頭からかじるか足からパクっとゆくか。

「え、ええッ?
 ど、どうしようッ?
 うーん、うーんッ」

 食べずに飾っておく、とい手段もありますね。

「そうだッ!
 わかッたでスよ!
 ふたつ、かうのでス!
 そしてェ、
 いっこはァ、あたまからッ!
 もォいッこはァ、あしからッ!たべるのでス!」

 ……数学の命題って、こういう解き方だったかしら?
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しゃれた探偵さんは語りの名人。

2008-01-20 13:09:36 | ブックス
 ♪テケテンテンテン……というお囃子とともに上る幕。
 落語、マジック、スタンダップコミック、
 さて本日の演し物は、と申しますと。

「らくごッ、でスか、ネーさ?」

 よく分かったわね、テディちゃ。

「ひょうしのえ、らくご!なのでスよッ♪」

 そうなんです。こちらの御本、寄席と落語を核とする物語。
 題名でお判りのように、ミステリでもあります。
 はい、御紹介いたしましょう!


        
         ―― 道具屋殺人事件 ――

 

 著者は愛川晶さん、’07年9月に発行されました。
 副題に、『神田紅梅亭寄席物帳』とあります。
 
 《落語界》という、狭いような、
 しかし、演芸関係者や縁者までも含めるとけっこうな大所帯。
 ひとが三人いれば派閥が出来る、なんていうくらいですから、
 人が増えれば事件も起きる、のでしょう。

「てえへんだッてえへんだッ、なのでスね」

 時代は、現代です。
 お江戸の昔ではないので熊さん八っつぁんは出番なし。

「うきゅ~ッ! ざんねんでスゥ」

 噺家さんの身の上に、
 或いは楽屋や勉強会の場で、
 奇々怪々な事件が降って湧けば
 すとんと解決に導くのは
 山桜亭馬春(さんおうてい・ばしゅん)師匠。
 
 馬春師匠、千葉で病気療養中ですので、動けません。
 つまり、安楽椅子探偵さん、なんですね。
 東京で起こった事件を、
 現場を見もせず、
 お弟子さんに一言二言、ヒントを告げると……

「ばんじィかいけつッ!でスかッ?」

 そこらへんが《工夫》なのです。
 古今の落語をからめつつ、
 お弟子さんたちは行きつ戻りつ迷走しつつ、
 すると事件の真相も少しずつ明らかになってゆきます。

 読むうち、
 落語の演目に詳しくなる、という特典もあります。
 演芸界独特の『短縮語』も学べます。
 落語好きさん、演芸場が好きな御方には
 たっぷり楽しめる一冊です。

 落語ビギナーさんも、臆することはありません
 (落語にうといネーさも楽しく読めましたよ!)。
 
「え~とォ、え~とォ」 (がさがさ)

 テディちゃ?
 新聞広げて、何してるの?
 それは、テレビ欄……?

「きょうはッ、にちようびィ!
 らくごのはなしィ、きいたらッ、
 『しょうてん』みたくなッたでス!」

 そうですね、『笑点』の大喜利とか見たくなっちゃうわね。
 出演者さんの小粋な切り返しに、
 御褒美として一枚、いえ五枚くらい、

「とばそうッ、ざぶとんッ♪」

 座布団飛ぶのは大相撲ですし、
 そもそもあれは飛ばしちゃダメです!
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