テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

遠からじ……?

2008-01-19 23:09:34 | 花雑記
 今日も、花屋さんの前をダダダッと通り過ぎようとして
 ……あれは!

「まァた?
 こんどはァ、なにでスかァ、ネーさ?」

 ほら見て、テディちゃ!
 これは、桜ですよ!!

「さくらッ? わぽッ!」

 画像の、右側のフラワーベースにあるのが
 『東海桜』でしたか。
 左側にあるのは、
 『啓翁桜』だったかな。

「そめいよしのォとぉ、ちがうのでス……」
 
 アレンジメント用の桜ですから、
 花も枝ぶりも、
 染井吉野とは似て異なっちゃってますね。

 桜の香りがするかな?と近寄ってみましたが、
 周りがお花だらけだったせいでしょうか、
 よく分かりませんでした。
 
 ここ数日、厳しい寒さですけれど、
 人工モノとはいえ、桜がお店に並ぶというのは、
 春遠からじ、ということなんでしょうね。
 
「はるッ♪」

 春……はやく来てほしいものです。

「でもッ!
 ネーさ、はるにはァ、もひとつゥ、くるものォ、あるのでス!」

 はい? 
 何が来るんですか?

「すぎかふんッ!」

 杉花ふ――
 うッ……! (←気絶)
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一夢、一睡、千万の花火。

2008-01-19 13:13:52 | ブックス
「ぎやッ、どらきらッ?」
 
 あのねテディちゃ、
 これはホラーなドラキュラ物語ではございません。

「んじゃ、ッ、なにでスかッ、ネーさ?」

 先日ご紹介しました金城一紀さんの『フライ、ダディ、フライ』。
 あの御話に出てきた高校生くんたちが
 ここでは主人公になっているんです。


    
        ―― レヴォリューション№3 ――


 
 著者は金城一紀さん、’01年10月に単行本が発行されました。

 『フライ、ダディ、フライ』では
 普通のオジサンである鈴木さんの導き手として、
 ある種悟ったような顔を見せていた高校生くんたち。
 ですが、『フライ……』に先立って発表されたこの御本では、
 彼らのもがき苦しむ姿が描かれています。

 東京は新宿区、
 なぜか高校が密集している某地区に、
 彼らの通う高校はあります。

 語り手である南方くんによれば
 『典型的オチコボレ男子校』。

「えッ、こぼれちゃッたのでスか」

 いいえ、こぼれているのは表面だけ。
 彼らの内側は、美しく純粋なんです。
 なぜなら、或る先生の言葉に動かされてしまったから。

      《君たち、世界を変えてみたくはないか?》

 この言葉が胸に刻まれたその日から、
 何かが変わり始めます。
 世界は、変わる? 変えられる? 僕たちの手で?

 青春=GREEN DAYSといえば聞こえは良いのですが、
 彼らの道は常にトゲ鋭いイバラで塞がれ、
 歩くごと、進むごと、
 手や足に血が滲みます。

 それでも、昂然と、
 こうべを上げ、
 歯を食いしばり、
 歩いてゆく。

 かつて男子高校生であった方々は
 共鳴と共感に涙するかも知れません。
 うんそうだ、確かにこんなことあったっけ、と。
 
 一冊に、三つの物語が収められています。
 それぞれのストーリーを述べることは、
 敢えて、控えましょう。

 どれほど辛い時にもユーモアを忘れず、
 『愛と希望』をもでっかく広い心に秘め、
 世界へ漕ぎ出す高校生くんたちに、
 どうか、幸あれ。

 こちらの御本を読んでから
 『フライ、ダディ、フライ』へ進んだ方が、
 感慨深い(深くなる)、かも……?
 いえ、もちろん、お好み次第で、どちらからでも!
 読めば、きっと、《彼ら》に惚れてしまいます。
 
「べたぼれェ、でスかッ?」

 ベタ惚れです!
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