お月見だというのに、お月さまは……お月さまは……
うう~む、雲の彼方をお散歩中らしゅうございますね。
ちょっと残念なネーさです、こんにちは。
「こんにちわッ、テディちゃでスッ」
お月さまは見えないけれど、
カンのいい人には、ほ~ら、見えますか?
暗がりから忍び寄る妖しきものの影が……?
「ひィッ! な、なんでスかッ、あれはッ!」
さあ、御紹介いたしましょう!
妖しき影の主さんの物語は、こちらで~す!
―― 花の道は嵐の道 ――
著者は天野頌子さん、’09年4月に発行されました。
副題に『タマの猫又相談所』とあります。
「むむうむむッ! ねこまたァ!」
物語の語り手『タマ』さん、
生年月日ははっきりいたしませんが、とても長生きの猫さんです。
そう、猫又という妖怪になってしまうほどに。
タマさんいわく。
猫が20年生きると、尻尾が2本になり、
言葉を話す妖怪になる、んだとか。
「ようかいとはァ、ゆだんならじィ!
どんなァわるいことをォ、するのでスかッ?」
いえ、特に何も。
「ふァ?? だッてェ、ようかいィ……」
猫又のタマさん、目下の関心は
現在住み着いている或るお家の、当主の孫息子さんにあります。
高校一年生の、草薙理生(くさなぎ・みちお)くんは
イマドキ珍しい気弱っ子ちゃん。
高校では花道部に入ってね!
と祖父の知人さんから説得され、
溜め息しつつ花道部の部室を訪ねてみれば――
茶道部にいらっしゃいな。
美味しい高級和菓子を食べさせてあげるわよ♪
「えッ♪ おかしィ~♪」
いきなりのルール違反な勧誘の犯人は、茶道部の部長さん。
花道部と茶道部は、共同で和室を使っているんですね。
でも、茶道部の部長の鈴木さんは、
和室を独占すべく、花道部追い出しを画策しているのでした。
花道部の新人部員となった3人組――
理生くん、
同じクラスの瀬川くん、
もうひとりの一年生・工藤さんは、
ふたつの部の争いの狭間で苦労が絶えません。
特に、打たれ弱いのが理生くん。
聞いて、タマ!
どうしようタマ!
と泣きついてくる理生くんに、
タマさんは、妖怪、いえ、年長者ならではのアドヴァイスを
授けるのですが……。
「ははァ~、それでェ『そうだんじょ』なのでスねェ~」
著者の天野さんは『警視庁幽霊係』シリーズで知られる
ミステリ作家さんです。
この御本は、ミステリとはちょっと違う、
ゆる~いコミカルホラー、といったジャンルの御話でしょうか。
理生くんの話を聞くたび、
タマの猫ひげレーダーは近づく危険を察知し、
ピクピクと揺れます。
和室の覇権と、タマが予感する危険、
ふたつはどこでどう交差するのでしょう……?
猫又さんといえど、猫は猫。
なので、猫大好きっ!な御方におすすめの楽しい一冊です。
犬派さん、鳥派さん、爬虫類派さんも、ぜひ~!
「むぎょッ!
はちゅうるいィそうだんじょはァ、こわいィでスよゥ~!」
うう~む、雲の彼方をお散歩中らしゅうございますね。
ちょっと残念なネーさです、こんにちは。
「こんにちわッ、テディちゃでスッ」
お月さまは見えないけれど、
カンのいい人には、ほ~ら、見えますか?
暗がりから忍び寄る妖しきものの影が……?
「ひィッ! な、なんでスかッ、あれはッ!」
さあ、御紹介いたしましょう!
妖しき影の主さんの物語は、こちらで~す!
―― 花の道は嵐の道 ――
著者は天野頌子さん、’09年4月に発行されました。
副題に『タマの猫又相談所』とあります。
「むむうむむッ! ねこまたァ!」
物語の語り手『タマ』さん、
生年月日ははっきりいたしませんが、とても長生きの猫さんです。
そう、猫又という妖怪になってしまうほどに。
タマさんいわく。
猫が20年生きると、尻尾が2本になり、
言葉を話す妖怪になる、んだとか。
「ようかいとはァ、ゆだんならじィ!
どんなァわるいことをォ、するのでスかッ?」
いえ、特に何も。
「ふァ?? だッてェ、ようかいィ……」
猫又のタマさん、目下の関心は
現在住み着いている或るお家の、当主の孫息子さんにあります。
高校一年生の、草薙理生(くさなぎ・みちお)くんは
イマドキ珍しい気弱っ子ちゃん。
高校では花道部に入ってね!
と祖父の知人さんから説得され、
溜め息しつつ花道部の部室を訪ねてみれば――
茶道部にいらっしゃいな。
美味しい高級和菓子を食べさせてあげるわよ♪
「えッ♪ おかしィ~♪」
いきなりのルール違反な勧誘の犯人は、茶道部の部長さん。
花道部と茶道部は、共同で和室を使っているんですね。
でも、茶道部の部長の鈴木さんは、
和室を独占すべく、花道部追い出しを画策しているのでした。
花道部の新人部員となった3人組――
理生くん、
同じクラスの瀬川くん、
もうひとりの一年生・工藤さんは、
ふたつの部の争いの狭間で苦労が絶えません。
特に、打たれ弱いのが理生くん。
聞いて、タマ!
どうしようタマ!
と泣きついてくる理生くんに、
タマさんは、妖怪、いえ、年長者ならではのアドヴァイスを
授けるのですが……。
「ははァ~、それでェ『そうだんじょ』なのでスねェ~」
著者の天野さんは『警視庁幽霊係』シリーズで知られる
ミステリ作家さんです。
この御本は、ミステリとはちょっと違う、
ゆる~いコミカルホラー、といったジャンルの御話でしょうか。
理生くんの話を聞くたび、
タマの猫ひげレーダーは近づく危険を察知し、
ピクピクと揺れます。
和室の覇権と、タマが予感する危険、
ふたつはどこでどう交差するのでしょう……?
猫又さんといえど、猫は猫。
なので、猫大好きっ!な御方におすすめの楽しい一冊です。
犬派さん、鳥派さん、爬虫類派さんも、ぜひ~!
「むぎょッ!
はちゅうるいィそうだんじょはァ、こわいィでスよゥ~!」