テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

英雄と黒真珠?

2009-10-19 23:35:02 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日は、このところ恒例となりました、

「おやつたいむゥでスかッ、ネーさッ?!?」

 ち・が・い・ま・す・よ、テディちゃ。
 すっかり恒例となった感がありますのは、
 はいっ、こちらのDVDブックの御紹介で~す!


 
       ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.10 ――


 
 制作は英グラナダTVさん、
 画像のDVDブック日本語版は’09年10月に発行されました。
 vol.10となるこの号には、
 『もう一つの顔(THE MAN WITH THE TWISTED LIP)』と
 『六つのナポレオン(THE SIX NAPOLEONS)』が収録されています。

「むむッ!
 むッつのォ、なぽれおんおじさんッ!
 テディちゃもォ、よーくゥしッてるおはなしィでスよッ♪」

 ええ、人気の高い、とても印象的な御話ですね。
 得体の知れぬ連続彫像破壊事件を解き明かすための、

「きーわーどはァ、しんじゅッ!
 
 はんにんはァ、しんじゅをォ……あれェ?
 なんでェ、しんじゅッ?
 だいやもんどとかァ、るびーとかァ、えめらるどとかァ、
 ほうせきはァ、ほかにもあるのにィ!」

 確かに、ダイヤモンドやエメラルドに比べると
 《真珠》は……ちょっとインパクトが低い、と思われるかもしれません。
 キラキラ度や値段が上なのはダイヤでしょ?と。
 でも、それは現代の考え方なのです。
 ホームズさんたちが活躍した19世紀後半~20世紀初頭の時代、
 真珠はすばらしく貴重な宝石でした。
 
 真珠の養殖に箕作佳吉さん御木本幸吉さんたちが初めて成功したのが
 1893年のこと。
 現代では当たり前のようになっている養殖の真珠は、
 ホームズさんの時代には存在せず、
 《真珠》といえば、天然の真珠しかありませんでした。

 そしてこの、天然真珠の稀少であること、
 値段の高いことときたら、
 十分にダイヤモンドと肩を並べるほどであったのです。

「ふむむゥ~、おたかいィのでスかァ~」

 しかも、《ボルジア家の黒真珠》とは!
 教皇アレサンドロ6世が所有した真珠?
 渋く輝く黒色の、大粒真珠?

 いったいどれほどの歴史的価値がある宝石なのでしょう?
 ホームズさんは『世界有数』と評価していますが……。

「かんがえるのもォ、おそろしィ~!」

 大『移民』都市であったヴィクトリア朝のロンドン、
 コロンナ公妃のもとから盗まれた《ボルジア家の黒真珠》、
 粉々にされたナポレオン像……
 これら、何の関係もなさそうな点を線でつなぎ、
 事件を解決できるのはホームズさんだけ!ですね。

「そうでスともッ♪」

 『もう一つの顔』でもまた、
 19世紀末のロンドンの裏側が活写されます。
 ある日、消息を絶った一人の紳士……
 ホームズさんが彼を発見した場所、とは?

 ミステリ好きさん必見!のホームズドラマ、
 『六つのナポレオン』は特におすすめの一作です!
 ヴィクトリアンファッション好きな御方も、ぜひ!

「やぱりィ、ほーむずさんはァ、ひーろーでス!」
 
コメント
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