テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 天の燈、空の灯 ―

2009-10-13 22:56:06 | ブックス
 今年は紅葉が早いのかな~?遅いのかな~?と
 高尾山を見上げて思うネーさです。こんにちは。

「こんにちわゥ~、テディちゃでス!
 こうようをォきめるのはァ、おてんとォさまッ!」

 ええ、紅葉も、お天道さまのご機嫌次第ですね。
 では本日は、お天道さまのもうひとつの姿をとらえた御本を、どうぞ~!


 
             ―― 星空の歩き方 ――



 著者は林完次さん、’09年8月に発行されました。
 副題に『夜空に秘められた物語を探す、とっておきのヒント』とあります。

「おおッ!
 ひょうしにもォ、おほしさまァ、まんぱいッ!」
 
 満天の、と言ってくださいな、テディちゃ。
 お月見の宴は終わってしまいましたが、
 冬が近づくにつれ、夜空はいよいよ透明度を増してゆきます。
 ふと仰げば……ハズレとはいえ、このあたりも東京都内ですから
 ピッカピカ!
 とは申せませんけれど、
 ピカ♪
 くらいには、お星さまが輝いていますね。

「むむゥ~……だめでスッ!
 ごほんのォなかのォ、おほしさまにはァ、まけてまスッ!」

 た、確かに、この御本に掲載された空のお写真は
 素晴らしい作品ばかり……
 そして、写真に寄り添う文章もまた
 キラキラ星変奏曲のようにラブリーです。

 ごく稀に、日暮れに見えるという
 『グリーンフラッシュ(緑の閃光)』のおはなし――
 
「むッ!
 しッてまスゥ!
 みたひとはァしあわせにィなれる!ッていうのでスよォ~』

 中国の星座は独特なもので、
 天空の中心にある北極星を皇帝に見立て、
 周囲には皇族や大臣たち、
 他に暮らしに入用なお台所や倉庫、
 はてはトイレまで星座になっちゃっている――

「おッ、おといれェ???」

 古代中国では、トイレ(厠)は不浄ではなくて、
 精霊のすむ神聖なところであると考えられた、のだそうよ。
 関所や牢屋の星座もあるというのですから、
 ちょっと驚きましたね~?

「どのあたりにィあるのかッ、しりたくなるのでスゥ!」

 レンズに夜露が宿るような
 寒い夜中の撮影にはカイロが効く!
 というお話も、プロならではの知恵です。
 輪ゴムでレンズの下に取り付けると
 露がつきにくくなる、んですって。
 テディちゃ、憶えておいてね。

「ふァいィ~!
 かめらはァ、かいろォがァ、すきッ!とォ……」(←メモしております)

 星の、月の、空の美しさがよりいっそう身近になる
 読む歓び、眺める愉しみ満杯!の写真+エッセイの御本です。
 活字マニアさんも
 写真好きさんも、ぜひ!

「ほしぞらァうおッちんぐするときはァ、
 かぜにィごちゅういィでスよゥ~!」
 
コメント
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