秋晴れはどこに行っちゃったの~!と叫びたくなる東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
あめにはァ、あきちゃッたでスよッ」
台風の被害がどこにも出ませんように……と祈りつつ、
本日も読書タイムの始まり始まり~です!
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 烏金 ――
著者は西條奈加さん、’07年7月に発行されました。
フジモトマサルさんによる表紙装画には、中央に小判がどーん!と。
「きんぴかッ!
こばんがァ、ざッくざくゥなおはなしィ、でスねッ♪」
いえ、それが……
思うがままに大判小判を遣い倒す、なんて大金持ちさんは、
題名の『烏金(からすがね)』とは縁がありません。
『烏金』とは、失礼ながら本文を引用させていただきますと、
《明烏のカァで借り、夕方のカァで返す》
そんな超短期のお金の貸し借りのことなのです。
朝方に借りたお金で品物を仕入れ、
夕方に、一日の売り上げの中からお金と、
一日分の利息をつけて返済する、といったシステムですね。
「ふわァ~、いそがしィでス!」
忙しい、つまりは切羽詰まった状況下で
お金を借りねばならないのは大商人ではなく、
庶民さんたち。
苦しい一日をなんとかしのぐために
『烏金』を貸し出す『金貸しのお吟』さんを訪ねます。
おや、しかし……あれは誰でしょう?
見慣れぬお若い方が、お吟さんを手伝っているようですよ?
「むむッ?
しんじんさんッ、かなァ?」
彼の名は、浅吉さん。
お吟さんの新しい使用人さんと見えますが……
どうにもヘンテコ、ですねえ?
金を返せ!と、声を荒げるでもなく、
脅しをかけるのでもなく、
むしろ、借金の整理や清算、返済するための知恵を授けたり、と
まったく金貸しの手先らしくありません。
浅吉さんには、何か心に秘めたものがあるのでしょうか……?
「みすてりあすゥ、でスねッ」
ミステリアスだけれど、
舞台はお江戸の時代なんですけど、
岡っ引さん、同心さんや与力さんたち町役人さんが活躍する
捕物帖とは一味違う、
地に足がついた、
でもどこかファンタジックな時代小説です。
浅吉さんの目的は?
『烏金』を命綱とするお江戸の庶民さんの明日は?
時代もの好きな御方、
ミステリ好きな御方に、
おすすめしたい一冊です。
ぜひ~!
「おえどのォしたまちにィ、
ぴゅぴゅ~ッとォ、しょーととりッぷゥ!」
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
あめにはァ、あきちゃッたでスよッ」
台風の被害がどこにも出ませんように……と祈りつつ、
本日も読書タイムの始まり始まり~です!
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 烏金 ――
著者は西條奈加さん、’07年7月に発行されました。
フジモトマサルさんによる表紙装画には、中央に小判がどーん!と。
「きんぴかッ!
こばんがァ、ざッくざくゥなおはなしィ、でスねッ♪」
いえ、それが……
思うがままに大判小判を遣い倒す、なんて大金持ちさんは、
題名の『烏金(からすがね)』とは縁がありません。
『烏金』とは、失礼ながら本文を引用させていただきますと、
《明烏のカァで借り、夕方のカァで返す》
そんな超短期のお金の貸し借りのことなのです。
朝方に借りたお金で品物を仕入れ、
夕方に、一日の売り上げの中からお金と、
一日分の利息をつけて返済する、といったシステムですね。
「ふわァ~、いそがしィでス!」
忙しい、つまりは切羽詰まった状況下で
お金を借りねばならないのは大商人ではなく、
庶民さんたち。
苦しい一日をなんとかしのぐために
『烏金』を貸し出す『金貸しのお吟』さんを訪ねます。
おや、しかし……あれは誰でしょう?
見慣れぬお若い方が、お吟さんを手伝っているようですよ?
「むむッ?
しんじんさんッ、かなァ?」
彼の名は、浅吉さん。
お吟さんの新しい使用人さんと見えますが……
どうにもヘンテコ、ですねえ?
金を返せ!と、声を荒げるでもなく、
脅しをかけるのでもなく、
むしろ、借金の整理や清算、返済するための知恵を授けたり、と
まったく金貸しの手先らしくありません。
浅吉さんには、何か心に秘めたものがあるのでしょうか……?
「みすてりあすゥ、でスねッ」
ミステリアスだけれど、
舞台はお江戸の時代なんですけど、
岡っ引さん、同心さんや与力さんたち町役人さんが活躍する
捕物帖とは一味違う、
地に足がついた、
でもどこかファンタジックな時代小説です。
浅吉さんの目的は?
『烏金』を命綱とするお江戸の庶民さんの明日は?
時代もの好きな御方、
ミステリ好きな御方に、
おすすめしたい一冊です。
ぜひ~!
「おえどのォしたまちにィ、
ぴゅぴゅ~ッとォ、しょーととりッぷゥ!」