散り始めた金木犀のお花は地面に描かれた星図のようです……
こんにちは、ネーさです。散っちゃうなんて、さみしいぃ~!
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
……むッ? くんくんッ!
においィまスよッ!
おはなのォかおりィ、ではなくてェ、これはァ……
あやしきィにおいィ!」
あら、わかります?
妖しき香りの源は、きっと、この御本!
さあ、ご一緒に! こちらを、どうぞ~!
―― アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン ――
著者は高野秀行さん、’09年9月に発行されました。
『Asia UMA Mystery Tour/vietnam/amami/afghanistan』
と英題が付されています。
UMAとは……言わずと知れた『未確認不思議動物』。
「あはッ!
かいじゅうでス! ねッしーくんでス! つちのこでスゥ!」
デビュー作『幻獣ムベンベを追え』ではアフリカの、
『怪獣記』ではトルコに棲むという怪獣の探索に全力を傾け、
自称《辺境作家》となった高野さん。
今度もまた、怪獣探しの冒険に出発です!
「ふむふむッ!
こんどはァ、どんなァかいじゅゥ~?」
えーと、それが……はっきりしない、んですね。
詳細な資料が少なくて……
猿みたい、という人もいれば、
動物、というあやふやそのものの証言や、
普通の人間には見えないと言い出す人もいて、
UMA探しの強者・高野さんも面食らうほどです。
ベトナムの猿人フイハイ……いったいどんな奴なんだ~??
「ふゥ~むッ、なぞォでス!」
奄美のケンモンも……なんなんでしょう???
妖怪? 妖獣? 怪物? 精霊?
「うゥ~むッ、なぞなぞォのようでスゥ?」
めげない高野さんの旅は続きます。
アフガニスタンの凶獣『ペシャクパラング』を探しに
パキスタン経由でアフガニスタンへ……
え? アフガニスタン?
それって危ないんじゃないですか!?!
内戦とかっ、ゲリラとかっ、誘拐とかっ???!
「あわわわッ、きけんでスよゥ!」
生命の危険と隣り合わせの怪獣探しは、しかし、
高野さんの筆にかかると街道珍道中のよう……
何度も冷や汗をかきながら、
現地の人々の話を聞き、徐々に浮かび上がってきた
未確認生物の特徴・特性とは……?
UMA本? 怪獣探し?
いいえ、先入観にとらわれてはいけません!
あとがきで言及される『遠野物語』への考察が
ぞくぞくっ!とさせてくれます。
《怪》なる《何か》の本質に迫る名文です!
「なにかがァ、みえてくるのでスよッ!」
怪獣を信じる御方も、信じられない御方にも、
いえいえ、すべての活字マニアさんに、ぜひ~!
「なぞなぞのォ、こたえはァ……まだまだァ、なぞッ!?」
こんにちは、ネーさです。散っちゃうなんて、さみしいぃ~!
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
……むッ? くんくんッ!
においィまスよッ!
おはなのォかおりィ、ではなくてェ、これはァ……
あやしきィにおいィ!」
あら、わかります?
妖しき香りの源は、きっと、この御本!
さあ、ご一緒に! こちらを、どうぞ~!
―― アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン ――
著者は高野秀行さん、’09年9月に発行されました。
『Asia UMA Mystery Tour/vietnam/amami/afghanistan』
と英題が付されています。
UMAとは……言わずと知れた『未確認不思議動物』。
「あはッ!
かいじゅうでス! ねッしーくんでス! つちのこでスゥ!」
デビュー作『幻獣ムベンベを追え』ではアフリカの、
『怪獣記』ではトルコに棲むという怪獣の探索に全力を傾け、
自称《辺境作家》となった高野さん。
今度もまた、怪獣探しの冒険に出発です!
「ふむふむッ!
こんどはァ、どんなァかいじゅゥ~?」
えーと、それが……はっきりしない、んですね。
詳細な資料が少なくて……
猿みたい、という人もいれば、
動物、というあやふやそのものの証言や、
普通の人間には見えないと言い出す人もいて、
UMA探しの強者・高野さんも面食らうほどです。
ベトナムの猿人フイハイ……いったいどんな奴なんだ~??
「ふゥ~むッ、なぞォでス!」
奄美のケンモンも……なんなんでしょう???
妖怪? 妖獣? 怪物? 精霊?
「うゥ~むッ、なぞなぞォのようでスゥ?」
めげない高野さんの旅は続きます。
アフガニスタンの凶獣『ペシャクパラング』を探しに
パキスタン経由でアフガニスタンへ……
え? アフガニスタン?
それって危ないんじゃないですか!?!
内戦とかっ、ゲリラとかっ、誘拐とかっ???!
「あわわわッ、きけんでスよゥ!」
生命の危険と隣り合わせの怪獣探しは、しかし、
高野さんの筆にかかると街道珍道中のよう……
何度も冷や汗をかきながら、
現地の人々の話を聞き、徐々に浮かび上がってきた
未確認生物の特徴・特性とは……?
UMA本? 怪獣探し?
いいえ、先入観にとらわれてはいけません!
あとがきで言及される『遠野物語』への考察が
ぞくぞくっ!とさせてくれます。
《怪》なる《何か》の本質に迫る名文です!
「なにかがァ、みえてくるのでスよッ!」
怪獣を信じる御方も、信じられない御方にも、
いえいえ、すべての活字マニアさんに、ぜひ~!
「なぞなぞのォ、こたえはァ……まだまだァ、なぞッ!?」