こんにちは、ネーさです。
事件だ、テディちゃムズ! 虎くん!
……というのは嘘ですが。
「ぷふァッ??
こッ、こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!がるがーるぐる?」(←訳:虎です!何事ですかぁ?)
つい『事件だホームズ!』と叫びたくなっちゃう――
本日ご紹介いたしますのは、そんな一冊なんですよ。
さあ、活字マニアさん、とりわけホームズ愛好家さんは、こちらを、どうぞ~!

―― 図説 英国メイドの日常 ――
著者は村上リコさん、2011年4月に発行されました。
『The World Downstairs at the Turn of Century――The Daily Life of the British Maidservant』と
英題名が付されています。
日本語では、小間使いさん、住込みのお手伝いさん、女性の使用人さん、
などと表記される例が多いですね。
この御本の冒頭では、
『他人の家に雇われて、給料と住み込む部屋と食事をもらって働く家事使用人』
と定義されています。
「ははァ! めいどさんッ!
えいがにィでてきまスねッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:TVドラマにも!)
そうね、ヴィクトリア朝を舞台にした映像作品には
必ず登場しているのが、執事さんや、彼女たちメイドさん。
ドラマの主人公にされることはあまり多くないけれど、
メイドさんたち無しには
侯爵のお屋敷も、伯爵の別邸も、
いえ、ロンドンの町が、国そのものの運営が立ち行かなくなってしまうような、
社会を支える労働力であったと思われます。
「めいどさんたちッ、はたらきものだッたのでスゥ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:料理に掃除にお裁縫に!)
『ホームズ氏がいらっしゃいました』
『ワトソン先生、お客さまです』
そんな台詞を言い終えるや、
画面から退場してゆくメイドさんたち。
彼女たちは、どのような生活をしていたのでしょう?
お給料は?
休日は?
労働時間は?
ヴィクトリア期のメイドさんの暮らしを、
著者の村上さんは
カントリーハウスを例にして
詳しく説明してくださいます。
メイドさんたちが殆どの時間を過ごすのは
『使用人区画』。
家令(ハウス・スチュワード)や執事(バトラー)を中心に
さまざなな職種ごと、朝から晩まで働いて、
寝室は屋敷の屋根裏部屋、
職場の人間関係は難しくて、
新人メイドさんのお給金は2ポンド10シリング(1913年当時)。
制服は、自前である場合が多かった……?
「わわわッ、それはァ、たいへんッ!」
「ぐるぐるがるがる!」(←訳:すごい重労働だよ!)
二度の大戦の後、
階級制度は崩れ、
大貴族は絶滅し、
屋根裏部屋のメイドさんという存在も消えてゆきました。
日本で、武家政権が崩壊し、
大名の領地が解体されていったように。
歴史に、
特に近代西洋史に興味あり!という御方に、
ヴィクトリアンの歴史ドラマが好き!という御方に、
おすすめの一冊です。
図版も豊富で、感心したり、なるほど~と思うことしばしば、ですよ♪
「いまはァ、むかしィ~のォ、ものがたりッ!」
「ぐるるるぐるがるがる~がる~」(←訳:屋敷のすべてを知っているのは~!)
「めいどさんッ!」
豪奢な生活の影の主役、
《目に見えない妖精》さんたちの記録に、注目です!
事件だ、テディちゃムズ! 虎くん!
……というのは嘘ですが。
「ぷふァッ??
こッ、こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!がるがーるぐる?」(←訳:虎です!何事ですかぁ?)
つい『事件だホームズ!』と叫びたくなっちゃう――
本日ご紹介いたしますのは、そんな一冊なんですよ。
さあ、活字マニアさん、とりわけホームズ愛好家さんは、こちらを、どうぞ~!

―― 図説 英国メイドの日常 ――
著者は村上リコさん、2011年4月に発行されました。
『The World Downstairs at the Turn of Century――The Daily Life of the British Maidservant』と
英題名が付されています。
日本語では、小間使いさん、住込みのお手伝いさん、女性の使用人さん、
などと表記される例が多いですね。
この御本の冒頭では、
『他人の家に雇われて、給料と住み込む部屋と食事をもらって働く家事使用人』
と定義されています。
「ははァ! めいどさんッ!
えいがにィでてきまスねッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:TVドラマにも!)
そうね、ヴィクトリア朝を舞台にした映像作品には
必ず登場しているのが、執事さんや、彼女たちメイドさん。
ドラマの主人公にされることはあまり多くないけれど、
メイドさんたち無しには
侯爵のお屋敷も、伯爵の別邸も、
いえ、ロンドンの町が、国そのものの運営が立ち行かなくなってしまうような、
社会を支える労働力であったと思われます。
「めいどさんたちッ、はたらきものだッたのでスゥ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:料理に掃除にお裁縫に!)
『ホームズ氏がいらっしゃいました』
『ワトソン先生、お客さまです』
そんな台詞を言い終えるや、
画面から退場してゆくメイドさんたち。
彼女たちは、どのような生活をしていたのでしょう?
お給料は?
休日は?
労働時間は?
ヴィクトリア期のメイドさんの暮らしを、
著者の村上さんは
カントリーハウスを例にして
詳しく説明してくださいます。
メイドさんたちが殆どの時間を過ごすのは
『使用人区画』。
家令(ハウス・スチュワード)や執事(バトラー)を中心に
さまざなな職種ごと、朝から晩まで働いて、
寝室は屋敷の屋根裏部屋、
職場の人間関係は難しくて、
新人メイドさんのお給金は2ポンド10シリング(1913年当時)。
制服は、自前である場合が多かった……?
「わわわッ、それはァ、たいへんッ!」
「ぐるぐるがるがる!」(←訳:すごい重労働だよ!)
二度の大戦の後、
階級制度は崩れ、
大貴族は絶滅し、
屋根裏部屋のメイドさんという存在も消えてゆきました。
日本で、武家政権が崩壊し、
大名の領地が解体されていったように。
歴史に、
特に近代西洋史に興味あり!という御方に、
ヴィクトリアンの歴史ドラマが好き!という御方に、
おすすめの一冊です。
図版も豊富で、感心したり、なるほど~と思うことしばしば、ですよ♪
「いまはァ、むかしィ~のォ、ものがたりッ!」
「ぐるるるぐるがるがる~がる~」(←訳:屋敷のすべてを知っているのは~!)
「めいどさんッ!」
豪奢な生活の影の主役、
《目に見えない妖精》さんたちの記録に、注目です!