テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

護れ、小さきものたちを。

2011-07-19 23:19:05 | ブックス
「あうゥッ、かみなりィ、こわいィ!」
「がるぐるるー!」(←訳:停電ヤダよー!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風襲来只中のここ東京・多摩地方、時折りカミナリさまがゴロゴロドカンと……

「うあゥッ、こわいィでス!
 こッ、こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるる!がるぐるるるぐる~…」(←訳:虎です!ああ胃が痛いよう~…)

 私たちの地元・八王子市では、山が多い割に崖崩れなどの危険はあまり無く、
 怖いのは落雷と、河川の氾濫です。
 どうか、全国どの町もどのお家も、
 被害なくこの風雨を乗り切れますように!

「かみさまァ、おねがいッ!」
「ぐるがるがるる!」(←訳:御護りください!)

 では、こんなときには、こんな一冊を、どうぞ~!

  


 
                ―― 日本のお守り ――


 
 監修は畑野栄三さん、2011年5月に発行されました。
 『神さまとご利益がわかる』と副題が、
 『Japanese Amulets and Fork Toys』と英題名が付されています。

「おォッ! おまもりィ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ボクらには必要だ!)

 八百万の神々が住まうという、私たちの国・日本。
 神さまの数が多ければ、
 それだけ御社(おやしろ)も、
 御守りの種類も多くなるわけですね。

 この御本では、
 北海道・東北地区、
 関東地方、
 東京のお守り、
 中部地方のお守り、
 近畿地方のお守り、
 中国・四国地方のお守り、
 九州・沖縄地方のお守り、
 と、各章ごとに、
 日本の御守りが紹介されています。

 また、『Folk toys』という英題名からもわかるように、
 掲載されているお守りの大半が、
 《お守りとしての玩具》であり、
 《祈りの玩具》でもあります。

「がんぐゥ??」
「がるぐるるがるるる?」(←訳:オモチャってこと?)

 玩具は、そうね、
 幼児に与えるオモチャをイメージしてもよいと思われますよ。
 親御さん、祖父母さんたちの、
 どうかこの小さな子が丈夫に育ちますように、
 どうかこの子に強い運を授けて下さいませ、
 どうかこの子を御守り下さい、という
 切なる願いが込められた、
 御守りを兼ねた玩具や飾りもの――

 わかりやす~い例を挙げるなら、
 『起き上がり小法師』(福島県・会津若松市)、
 『笊かぶり犬』(東京都・台東区)、
 『すすきみみずく』(東京都・豊島区)、
 『犬張り子』(静岡県・浜松市)、
 『鯛車』(鹿児島県・鹿児島市)。

「ききめッ、ありますようにィ!」
「がるがるぐる!」(←訳:ご利益ご利益!)

 表紙写真は、かの有名な!
 『太宰府天満宮の鷽(うそ)』。
 年の初めの『うそ替え行事』で授与される『木うそ』は
 去年一年の『うそ』を天神さまの『まこと』の心に変え、
 幸運をいただくという迎春の神事、と本文に記されています。
 ふむふむ、
 持ち帰った『木うそ』は災厄を幸せに変える開運の縁起物となる、ですって!
 ぜひ我が家にも来ていただきたいわね!

「おともだちにィ、なりたいィでス♪」
「がるぐるるるぐるる!」(←訳:飛べ鷽くん!日本全国へ!)

 祈りの結晶ともいえる《御守り》――
 パワースポットやパワーストーン大流行りの昨今ですが、
 伝統ある木彫りのお守り、
 素朴な御守り玩具は、
 優しい空気を醸し出します。

 このつらい世に、本当に神さまはいるのだろうか……
 そう問いたくなる苦しい日々にも
 庶民の手で作られ、
 長く伝えられてきた小さな守護神さまたちのお姿を、
 ぜひ、この御本で!
 
 犬好きさんは特に、
 『虫封じ犬』に注目を!
 ビクターのワンコちゃんそっくりの狆パピーちゃんたち、
 ベラボーな可愛らしさです!

「よなきィ、かんのむしにはァ」
「ぐるがるるがるる!」(←訳:この虫封じ犬が良し!)
 
コメント
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