こんにちは、ネーさです。
今日も『あ(略)』……いえ、言いますまい、『あ(略)』のことは。
「こんにちわァ~、テディちゃでスゥ~、ふゥ~」
「がるる~ぐる~…」(←訳:虎です~ふぅ~)
「みんなァ、そろッてェ、なつばてェ、でスゥ~…!」
こんな時は、んもう日陰&冷所へ逃げ込んで、体力を温存いたしましょう。
お好みの飲みものを手に、さあ、読書タイム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0f/9c252191be87465d3533ab8632c5cb3f.jpg)
―― 豆腐小僧双六道中 おやすみ ――
著者は京極夏彦さん、2011年3月に発行されました。
『本朝妖怪盛衰録(ほんちょうもののけじょうすいろく)』と副題が付されています。
『豆腐小僧双六道中 ふりだし』に続く《豆腐小僧》シリーズ第二作、ですね。
お久しぶりだわ、豆腐ちゃん!
「とうふちゃんッ、あにめにもォ、なりましたでス!」
「ぐるるがるぐるるーぐるる!」(←訳:ぷるぷる揺れるCGのおトウフ!)
そうね、京極さんの著作が映画化されるのは珍しくないことですが、
豆腐小僧ちゃんがCGで映像化されちゃう、っていうのは
ええっ?ホントに?と驚かされました!
映画は、小説作品とはストーリーが異なる脚色作品でしたが、
こちらの『双六道中 おやすみ』は、
第一作『ふりだし』の物語が終わった直後から始まる、
ホントの意味での“続編”となっています。
ちょこまか、ちょこまか。
ぴょんぴょこ、ぴょん。
お豆腐を載せたお盆、
ちょいっとボロな笠を被り、
単衣(ひとえ)の着物、
ドでっかい頭――
これだけ揃えば、ええ、間違いようもありません、
街道をゆくのは、
豆腐小僧ちゃん、でございます。
「おとうふにはァ、もみじィ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:緊張感はゼロ!)
豆腐小僧ちゃん、
本文によりますれば《自我めいたもの》に目醒めてしまった、
なかなかに不思議な妖怪ちゃんです。
その思考力ときたら、あんまりに天然、
いえ、素朴ですもので、
豆腐小僧ちゃんの着物の中に棲んでいる滑稽達磨(こっけいだるま)先生に
叱られたりしております。
その下品な鼻歌を止めろ小僧!
いったい何しに何処へ行くのだ?
豆腐ちゃんの、はあ別に、なんぞという
のんびりした答えに達磨先生がまた憤り、
街道の真ん中でやいのやいのとヘッポコ問答をしておりますと……
おお!あれはっ?
「ぎゃわわッ!! かにィ?!?」
「がるっ!」(←訳:蟹だっ!)
「かにのォ、おばけェ~ッ!」
海辺、ではありません。
ここは甲州の、山道、なのですが。
その山道を駆け下ってまいりますのは、
おっそろしき異形のものども。
八咫烏(やたがらす)さんに、
もやもやと形さだまらぬバケモノに、
ヒトの邪念から生じた邪魅(じゃみ)、
そして……カニ??
「とくだいさいずのォ、かにィ!」
「ぐるるー!」(←訳:怖いよー!)
見上げんばかりの超Lサイズの大きなカニは、
『蟹坊主』なる伝説の、妖怪さん?
そこへ飯綱権現さま、熊野の神使(みさき)の八咫烏さま、
ローカルな妖怪さんたち、
人間たちの野心も入り乱れ、
物語は『おやすみ』どころか、
大賑わいの大混乱、となりまするは、京極さんのお約束。
幕末を舞台の、
可愛らしい妖怪変化譚でありながら、
《我思う、ゆえに我あり》風SFの色合いもいっそう濃ゆ~くなってきた
豆腐小僧ちゃんと達磨先生の珍道中、
ああ別世界を旅したい!とお望みの方々は、ぜひ!
いえ、それとも、
これは別世界ではなく、
私たちの住まうこの世界の、
ホントにあった出来事なのでしょうか……?
「えッ? あのおおきなァ、かにもォ、ほんものッ?」
「がるぐるがるるぐる?」(←訳:焼けば食べられるの?)
「ひゃあッ♪♪」
カニ好きの御方にも、そうでない御方にも、おすすめです!
今日も『あ(略)』……いえ、言いますまい、『あ(略)』のことは。
「こんにちわァ~、テディちゃでスゥ~、ふゥ~」
「がるる~ぐる~…」(←訳:虎です~ふぅ~)
「みんなァ、そろッてェ、なつばてェ、でスゥ~…!」
こんな時は、んもう日陰&冷所へ逃げ込んで、体力を温存いたしましょう。
お好みの飲みものを手に、さあ、読書タイム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0f/9c252191be87465d3533ab8632c5cb3f.jpg)
―― 豆腐小僧双六道中 おやすみ ――
著者は京極夏彦さん、2011年3月に発行されました。
『本朝妖怪盛衰録(ほんちょうもののけじょうすいろく)』と副題が付されています。
『豆腐小僧双六道中 ふりだし』に続く《豆腐小僧》シリーズ第二作、ですね。
お久しぶりだわ、豆腐ちゃん!
「とうふちゃんッ、あにめにもォ、なりましたでス!」
「ぐるるがるぐるるーぐるる!」(←訳:ぷるぷる揺れるCGのおトウフ!)
そうね、京極さんの著作が映画化されるのは珍しくないことですが、
豆腐小僧ちゃんがCGで映像化されちゃう、っていうのは
ええっ?ホントに?と驚かされました!
映画は、小説作品とはストーリーが異なる脚色作品でしたが、
こちらの『双六道中 おやすみ』は、
第一作『ふりだし』の物語が終わった直後から始まる、
ホントの意味での“続編”となっています。
ちょこまか、ちょこまか。
ぴょんぴょこ、ぴょん。
お豆腐を載せたお盆、
ちょいっとボロな笠を被り、
単衣(ひとえ)の着物、
ドでっかい頭――
これだけ揃えば、ええ、間違いようもありません、
街道をゆくのは、
豆腐小僧ちゃん、でございます。
「おとうふにはァ、もみじィ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:緊張感はゼロ!)
豆腐小僧ちゃん、
本文によりますれば《自我めいたもの》に目醒めてしまった、
なかなかに不思議な妖怪ちゃんです。
その思考力ときたら、あんまりに天然、
いえ、素朴ですもので、
豆腐小僧ちゃんの着物の中に棲んでいる滑稽達磨(こっけいだるま)先生に
叱られたりしております。
その下品な鼻歌を止めろ小僧!
いったい何しに何処へ行くのだ?
豆腐ちゃんの、はあ別に、なんぞという
のんびりした答えに達磨先生がまた憤り、
街道の真ん中でやいのやいのとヘッポコ問答をしておりますと……
おお!あれはっ?
「ぎゃわわッ!! かにィ?!?」
「がるっ!」(←訳:蟹だっ!)
「かにのォ、おばけェ~ッ!」
海辺、ではありません。
ここは甲州の、山道、なのですが。
その山道を駆け下ってまいりますのは、
おっそろしき異形のものども。
八咫烏(やたがらす)さんに、
もやもやと形さだまらぬバケモノに、
ヒトの邪念から生じた邪魅(じゃみ)、
そして……カニ??
「とくだいさいずのォ、かにィ!」
「ぐるるー!」(←訳:怖いよー!)
見上げんばかりの超Lサイズの大きなカニは、
『蟹坊主』なる伝説の、妖怪さん?
そこへ飯綱権現さま、熊野の神使(みさき)の八咫烏さま、
ローカルな妖怪さんたち、
人間たちの野心も入り乱れ、
物語は『おやすみ』どころか、
大賑わいの大混乱、となりまするは、京極さんのお約束。
幕末を舞台の、
可愛らしい妖怪変化譚でありながら、
《我思う、ゆえに我あり》風SFの色合いもいっそう濃ゆ~くなってきた
豆腐小僧ちゃんと達磨先生の珍道中、
ああ別世界を旅したい!とお望みの方々は、ぜひ!
いえ、それとも、
これは別世界ではなく、
私たちの住まうこの世界の、
ホントにあった出来事なのでしょうか……?
「えッ? あのおおきなァ、かにもォ、ほんものッ?」
「がるぐるがるるぐる?」(←訳:焼けば食べられるの?)
「ひゃあッ♪♪」
カニ好きの御方にも、そうでない御方にも、おすすめです!