テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

やさしい彼らの、ニクキュウは。

2011-07-31 23:11:45 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 8月!が来ちゃいましたね!
 宿題をクリアしたチビっ子諸君、さあ、遊ぼう!

「こんにちわッ、テディちゃでス! あそべやァ、あそべッ!」
「がるる!がるぐるぐるぐるる!」(←訳:虎です!日焼け止めは忘れずに!)

 お外での遊びはアウトドア派さんにお任せして、
 インドア派さんは、涼しい場所を探し当てたら、読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 作家の猫 2 ――


 
 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、201年6月に発行されました。
 以前に御紹介しました『作家の猫』の続巻となる『猫2』!ですね。
 それにしても驚かされるのは――

「みんなァ、こんなにィ、ねこがァ、すきィッ!」
「ぐるるるがるーるるぐる!」(←訳:世にねこマニアは星の数!)

 前々回の記事に登場していただいた『チワトラ兄妹』の御本は
 チワワの凛ちゃんとトラ猫の正宗にぃちゃんの写真集でしたが、
 こちらの御本は、
 ニャンコとニャンコの飼い主さんの写真集であり、
 またニャンコを愛して愛しぬいた飼い主さんを偲ぶものがたり、
 でもあります。

 表紙で、ニャハーンとヒラキになっちゃって、
 いえ、リラックス顔を見せてくれているのは、
 谷啓さんの愛猫『ゴマ』ちゃん。
 ……キュートな肉球も全開です♪

「ごまちゃんッ、りらッくすゥしすぎィでスゥ~!」
「がるる!ぐるがるがるるるる!」(←訳:似てる!谷さんに表情が似てるよー!)
「いえてるゥ!」

 飼い主さんの傍らで、安心しきっているニャンズの素顔は、
 パートナーとも、
 ソウルメイトであるとも言えそうな、
 小さな奇跡の塊りのようです。

 孤高なイメージの作曲家・武満徹(たけみつ・とおる)さんも、
 ニャンコを腕に抱えれば
 ふっと頬がゆるみます。
 美男スターの池部良(いけべ・りょう)さんも、
 ニャンコが膝にのぼってくれば
 フフフと笑顔に。
 ファーブルの絵本挿絵で知られる熊田千佳慕(くまだ・ちかぼ)さんも
 細密画を描く合間にはニャンコとくつろぎ、
 『幸せの時』を過ごしました。

 この御本の後半では、また、
 ワンコ好きさん、いえ、すべての動物好きさんにとって
 敬意と感謝を捧げずにはおれない、
 日本版ドリトル先生ともいうべき或る研究者さんのニャンコ譚も
 取り上げられています。
 オオカミを連れて銀座をお散歩しちゃった伝説を持つ、その御方の名は……
 
 平岩米吉(ひらいわ・よねきち)さん!

「わきゃッ! おおかみィ!」
「がるるるーぐるぐるる!」(←訳:やるなあ米吉さん!)

 富豪の息子さんであり、
 莫大な財産を相続したがために
 親類たちから暗殺されかかったりと、
 劇的な生い立ちの米吉さんを支えたのは、動物たちでした。
 米吉さん、犬たちの生命を奪うフィラリアを撲滅しようと尽力し、
 外来種の洋猫たちが増加してゆくに従い、
 減ってゆく日本の猫たちを救おうと
 世に訴えた御方でもありました。

「ほんとにィ、どりとるせんせいィみたいィ!」
「がるるるるるぐるぐるる!」(←訳:ワンニャンたちのパパなのだ!)

 愛され、慈しまれた幸せなニャンコたち。
 ニャンコたちを愛することで
 幸せの光に包まれた作家さんたち。

 ニャンコ好きさんならずとも、
 きっとニッコリ、ときどき涙腺うるるとさせられる
 “いきもの”たちのアルバム、
 必読の一冊ですよ!
 
コメント
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