こんにちは、ネーさです。
ついさっき、夜空を見上げたら……大きなお月さまが!
7月10日の月齢は8.8、
双眼鏡などで観察するのにちょうど良いかたち、なんですよ。
クレーターがはっきり見えるんです♪
「こんにちわァ、テディちゃでス!
おつきさまッ、きいろいでスねッ」
「がるる!がるがるるるぐるぐるー!」(←訳:虎です!マイヨジョーヌみたいだー!)
ええ、そうですね!
栄光のマイヨジョーヌをめぐる闘い――自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスが、
いままさに開催中です!
今年はどのチームが、そしてどの選手さんが総合優勝を遂げるのでしょう?
はるかヨーロッパで行われている熱戦に敬意を表して、
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― 中野京子と読み解く 名画の謎 ――
著者は中野京子さん、2011年3月に発行されました。
『ギリシア神話篇』と副題が付されています。
そう、『ヨーロッパ』の語源は神話の『エウロパ』から、とされていますね。
「ふむふむッ、あぽろんさまとかァ~」
「ぐるるるがるるる~」(←訳:ポセイドンさまとか~)
ギリシャ北部にあるオリュンポス山にお住まいの、
オリュンポス神族――
主な神さま方を、《オリュンポス十二神》と呼びならわしています。
えー、敬称を略させていただいて、
筆頭たるゼウス、ヘラ、ポセイドン、デメテル、ヴィーナス、
ウルカヌス、マルス、ミネルヴァ、アポロン、ディアナ、
ヘルメス、バッカス。
この神さまたち、
何世紀にも渡って、
あまたの画家さんたちの画題となってまいりました。
だって、
『これは神話を絵画化したものなんです~』
と言い訳すれば、
ヌード、オッケー!
激烈な戦争画、オッケー!
残虐すぎるケンカのシーンも、やっぱりオッケー!
王宮の壁、大富豪のお屋敷、
展覧会への出品も、
神話に題材をとったものだってことになれば、
とりあえずオッケー!
「なんだかァ、ずるいィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:戦略的だね!)
もちろん、神話世界に新解釈を求めた作品、
画家さんが技術のすべてを注ぎ込んだ実験的作品、
暗喩と比喩を散りばめた意欲作、などもあります。
いえ、むしろ、
真面目に神話を描いた作品が大半、なのですが……
この御本の著者・中野さんは、
巨匠さんたちの名作から
うう~む!と感心させられる解釈を抽出してみせます。
たとえば、《ヴィーナスをめぐる物語》の章では、
『ヴィーナスのあっけらかん』(ティントレット画)、
『女性アスリート』(グイド・レーニ画)、
《アポロンをめぐる物語》の章では、
『親の心、子知らず』(ルーベンス&伝ブリューゲル画)、
《神々をめぐる物語》の章では、
『母の執念』(レイトン画)、
『紡いで、測って、ちょんぎる』(ゴヤ画)、
『電撃的!』(ティツィアーノ画)と、
すっぱり、画の本質を見抜いちゃうのですから、
なんとも痛快~!
「たのしィのでス!」
「ぐるーるるがるがる!」(←訳:ユーモアたっぷり!)
画面の背後にあるメッセージ、
隠された記号、
神々の常識/非常識と
かきまわされる人間たちの悲劇あるいは喜劇、
美を希求する画家さんたちの想いと、
画を注文した王族さんたちの欲望と、
欲得を超越したドラマと――
『怖い絵』シリーズですっかり中野さんのファンになっちゃったわ!という
アート好きさんに、
天使マニアさん、神話画マニアさんに、
激おすすめの一冊です。
歴史文学好きさんも、
ぜひ西洋文化の礎となったオリュンポス山の小道を、
優雅にお散歩いたしましょう♪
「……むッ?
なにかァ、きみょうなァ、おとがしてるでスよッ?」
「ぐるるーがるがるがるる~…」(←訳:遠くの方でーゴロゴロって~…)
「かッ、かみなりさまだッ!」
「がるぐるる!」(←訳:ゼウス神だ!)
「きゃわァーッ!」
雷神さまの御機嫌を損ねない程度に、
くすすっと笑いながら、お読みくださ~い♪
ついさっき、夜空を見上げたら……大きなお月さまが!
7月10日の月齢は8.8、
双眼鏡などで観察するのにちょうど良いかたち、なんですよ。
クレーターがはっきり見えるんです♪
「こんにちわァ、テディちゃでス!
おつきさまッ、きいろいでスねッ」
「がるる!がるがるるるぐるぐるー!」(←訳:虎です!マイヨジョーヌみたいだー!)
ええ、そうですね!
栄光のマイヨジョーヌをめぐる闘い――自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスが、
いままさに開催中です!
今年はどのチームが、そしてどの選手さんが総合優勝を遂げるのでしょう?
はるかヨーロッパで行われている熱戦に敬意を表して、
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― 中野京子と読み解く 名画の謎 ――
著者は中野京子さん、2011年3月に発行されました。
『ギリシア神話篇』と副題が付されています。
そう、『ヨーロッパ』の語源は神話の『エウロパ』から、とされていますね。
「ふむふむッ、あぽろんさまとかァ~」
「ぐるるるがるるる~」(←訳:ポセイドンさまとか~)
ギリシャ北部にあるオリュンポス山にお住まいの、
オリュンポス神族――
主な神さま方を、《オリュンポス十二神》と呼びならわしています。
えー、敬称を略させていただいて、
筆頭たるゼウス、ヘラ、ポセイドン、デメテル、ヴィーナス、
ウルカヌス、マルス、ミネルヴァ、アポロン、ディアナ、
ヘルメス、バッカス。
この神さまたち、
何世紀にも渡って、
あまたの画家さんたちの画題となってまいりました。
だって、
『これは神話を絵画化したものなんです~』
と言い訳すれば、
ヌード、オッケー!
激烈な戦争画、オッケー!
残虐すぎるケンカのシーンも、やっぱりオッケー!
王宮の壁、大富豪のお屋敷、
展覧会への出品も、
神話に題材をとったものだってことになれば、
とりあえずオッケー!
「なんだかァ、ずるいィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:戦略的だね!)
もちろん、神話世界に新解釈を求めた作品、
画家さんが技術のすべてを注ぎ込んだ実験的作品、
暗喩と比喩を散りばめた意欲作、などもあります。
いえ、むしろ、
真面目に神話を描いた作品が大半、なのですが……
この御本の著者・中野さんは、
巨匠さんたちの名作から
うう~む!と感心させられる解釈を抽出してみせます。
たとえば、《ヴィーナスをめぐる物語》の章では、
『ヴィーナスのあっけらかん』(ティントレット画)、
『女性アスリート』(グイド・レーニ画)、
《アポロンをめぐる物語》の章では、
『親の心、子知らず』(ルーベンス&伝ブリューゲル画)、
《神々をめぐる物語》の章では、
『母の執念』(レイトン画)、
『紡いで、測って、ちょんぎる』(ゴヤ画)、
『電撃的!』(ティツィアーノ画)と、
すっぱり、画の本質を見抜いちゃうのですから、
なんとも痛快~!
「たのしィのでス!」
「ぐるーるるがるがる!」(←訳:ユーモアたっぷり!)
画面の背後にあるメッセージ、
隠された記号、
神々の常識/非常識と
かきまわされる人間たちの悲劇あるいは喜劇、
美を希求する画家さんたちの想いと、
画を注文した王族さんたちの欲望と、
欲得を超越したドラマと――
『怖い絵』シリーズですっかり中野さんのファンになっちゃったわ!という
アート好きさんに、
天使マニアさん、神話画マニアさんに、
激おすすめの一冊です。
歴史文学好きさんも、
ぜひ西洋文化の礎となったオリュンポス山の小道を、
優雅にお散歩いたしましょう♪
「……むッ?
なにかァ、きみょうなァ、おとがしてるでスよッ?」
「ぐるるーがるがるがるる~…」(←訳:遠くの方でーゴロゴロって~…)
「かッ、かみなりさまだッ!」
「がるぐるる!」(←訳:ゼウス神だ!)
「きゃわァーッ!」
雷神さまの御機嫌を損ねない程度に、
くすすっと笑いながら、お読みくださ~い♪