テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

“きんぴら“眼鏡で世界を見る。

2011-12-11 23:16:33 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 月蝕は終わってしまいましたが、うんうん♪今宵もきれいなお月さまですよ。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つきよりィ、だんごッ!」
「がるる!ぐるるがるがるがるー!」(←訳:虎です!ボク『萩の月』がいいなー!)

 いーえ、今日は、NOおやつ!
 読書タイムの再開です!
 本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  



                 ―― セカイのきんぴら ――


 
 著者は飯島奈美さん、2011年10月に発行されました。
 映画『かもめ食堂』『めがね』『南極料理人』や
 TVドラマ、CM、雑誌のフードスタイリストを務めた飯島さんのお名前は、
 大ヒットとなった料理BOOK『LIFE なんでもない日、おめでとう!のごほん。』シリーズで
 活字マニアさんにもお馴染みとなりましたね。
 その飯島さんの新しい御本のテーマは……

「きんぴらッ??」
「ぐるがるぐるるるがるがる?」(←訳:きんぴらって、あのきんぴら?)

 ごぼう、にんじんを細切りにして、炒めて、
 赤唐辛子でピリっと味を引き締めて、という
 きんぴらごぼう。

 きんぴらごぼう大好き~!という御方も、
 そうですね、ちょっと驚いてしまうかもしれません。

  セカイのきんぴら? 世界?
  ええっ? きんぴらって、そんなにワールドワイドなお料理だったの?!?

 いえ、慌ててはいけませんてば。
 この御本で飯島さんが目指したのは、

 《いろいろな国や地方のきんぴらのようなものを習いたい》

 そう、きんぴらのようなもの。
 メインの豪華なおかずではないけれど、
 ないとさみしくて、
 他のおかずを引き立たせてくれる、
 お家で手作りする副菜おかず。

 各国&各地の“きんぴらのようなお料理”って、どんなものなんでしょう――

「あるのかなァ? せかいィのォ、きんぴらッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:ありそうだよ!)

 香港の『腸粉(チョンファン)』は、お粥のサイドメニュー。

 韓国からは『ししとうとじゃこのポッカ』、ポッカの意味は、炒めもの、です。

 モロッコの『玉ねぎジャム』は、根気のよさが肝心。

 フランスの『キャベツのブレゼ』って、キャベツの蒸し焼き、なんですね。

 スペインのにんにくスープ『ソパ・デ・アホ』は日本でも有名だわ。
 
 ハンガリーの『きゅうりのサラダ』は中欧の香りがします。

「むひゃぽッ! ゆにーくゥ!」
「がるぐるるがるー!」(←訳:どれも食べたーい!)

 日本各地の“きんぴら的お料理”も、
 飯島さんは収集します。

 青森県の『みそ貝焼き』(←みそかやき、と読みます)。
 岩手県の『たらこ煮』と『ほろほろ』。
 京都府の『九条ねぎのさっと炒め』。
 石川県の『油揚げの魚醤焼き』。
 佐賀県の『のりサラダパスタ』……。

 食材、調味料、
 お料理を作るときにあれば嬉しいちょっとした名産品、
 スパイスの数々もリストアップされています。
 その気になれば、読み手の私たちもいますぐ“セカイのきんぴら”に挑戦できる!

「それはァ、すてきィ~♪」
「がるるぐるるがるがるるる!」(←訳:世界のきんぴら食堂めぐり!)

 週刊誌『AERA』の連載『セカイのきんぴら』がもとになったこの御本は、
 レシピ本として、
 そして世界各地の料理文化を伝えてくれる御本としても
 とても楽しく読める一冊です。
 読んだら、きっと……キッチンにこもりたくなるー!!

「はらぺこさんにィ、おすすめッ♪」
「がるる!ぐるがるがるぐる!」(←訳:刻もう!にんじんとごぼう!)
 
 
 
コメント
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