こんにちは、ネーさです。
ふぅ~…クリスマスツリーが街から一気に消えてしまうと、
ちょっと寂しさを感じますね……。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさッ! かんしょうてきにィ、なッてるひまはァ、ないィのでス!」
「ぐるる!ぐるがるがるるるがる!」(←訳:虎です!年末だよ歳末だよう!)
あたふたと忙しい歳の瀬になっちゃいましたが、
ふっふっふっ、
そんな時こそ悠然と、のんびり読書タイムを敢行いたしましょう♪
本日は、こちらを、どうぞ~!
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―― 舟を編む ――
著者は三浦しをんさん、2011年9月に発行されました。
筋金入りの活字マニアの皆さまは、とうに御存知でしょうね、
大人気作家・三浦さんのこの御本は、
私たちにとって馴染み深~い『アイツ』が主人公です!
「あいつゥ??」
「がるぐるっ?」(←訳:誰のことぉ?)
『アイツ』は、
通常やたらと分厚くて、重たくて、
間違って足の爪の上にでも落としたら大惨事が発生します。
置き場所にも困るし、
お値段は決して安くないし、
でも気に入ると手離せなくなる……
そんな、憎いアンチクショウの名は……
辞書。
「ふァ~、じしょッ!」
「ぐる~がるるる~!」(←訳:あれは重いよね~!)
そう、《主演》を《辞書》とするならば、
《主演》者を引き立てるため、
奮闘するのが《助演》者さんたち。
どっしり構える主役の横で、
振り回されるのが脇役さんたちの宿命です。
大手総合出版社・玄海(げんかい)書房の、
荒木公平(あらき・こうへい)さんも、
そんな宿命を背負った人間のひとり。
荒木さんは出版社員としての人生を、いえ、ものごころついてからの日々すべてを、
辞書に埋もれて過ごしてきました。
玄海書房の辞書編集部に所属する荒木さんは、
しかし、いま焦燥に駆られています。
定年が、間近い。
私の後任となる辞書編集者を探さなくては……!
「それはァ、ぴんちィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:難問だね!)
ええ、難問です。
辞書の編集作業は、単行本や雑誌とは異なる、
とても特殊な世界なのです。
玄海書房の新辞書、
『大渡海(だいとかい)』の編纂を託するに価する辞書編集者のタマゴを求め、
社内を彷徨った荒木さんは、
これだ!と思われる人物を発見しましたが……
はあ?
編集部員ではない?
営業部の人員?
マジメくん?
「またしてもォ、ぴんちィ!」
「がるる!」(←訳:不安だ!)
当初は不安を覚えた荒木さんでしたが、
マジメこと馬締光也(まじめ・みつや)くんに
『大渡海』を任せることを決心します。
彼なら、きっと!
やってくれる!と。
でも、
馬締くんが踏み込んだその世界は、荒れる海のよう――
言語の奔流をも乗り切れる『舟』、
『言葉の海を渡る舟』を
玄海書房辞書編集部の人びとは、
はたして編み上げ得るのか否か……
「おおきなァ、ふねがァ、いいなッ♪」
「ぐるぐるがる!」(←訳:頼れる舟がね!)
書物を愛し、
言葉を愛する活字マニアさんならば、
こんな御本を待っていたのよ!と喝采したくなる快作です!
個人的には、
辞書のための『究極の紙作り』のくだりに
爆笑いたしました♪
こんなステキな『紙の舟』なら、言葉の大海も余裕で渡れそうです!
「おーるもォ、つくろうッ!」
「がるぐるぐるるる~!」(←訳:舵も忘れずに~!)
『舟』の完成を信じて、
さあ、ぜひ乗船切符を!
ふぅ~…クリスマスツリーが街から一気に消えてしまうと、
ちょっと寂しさを感じますね……。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさッ! かんしょうてきにィ、なッてるひまはァ、ないィのでス!」
「ぐるる!ぐるがるがるるるがる!」(←訳:虎です!年末だよ歳末だよう!)
あたふたと忙しい歳の瀬になっちゃいましたが、
ふっふっふっ、
そんな時こそ悠然と、のんびり読書タイムを敢行いたしましょう♪
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― 舟を編む ――
著者は三浦しをんさん、2011年9月に発行されました。
筋金入りの活字マニアの皆さまは、とうに御存知でしょうね、
大人気作家・三浦さんのこの御本は、
私たちにとって馴染み深~い『アイツ』が主人公です!
「あいつゥ??」
「がるぐるっ?」(←訳:誰のことぉ?)
『アイツ』は、
通常やたらと分厚くて、重たくて、
間違って足の爪の上にでも落としたら大惨事が発生します。
置き場所にも困るし、
お値段は決して安くないし、
でも気に入ると手離せなくなる……
そんな、憎いアンチクショウの名は……
辞書。
「ふァ~、じしょッ!」
「ぐる~がるるる~!」(←訳:あれは重いよね~!)
そう、《主演》を《辞書》とするならば、
《主演》者を引き立てるため、
奮闘するのが《助演》者さんたち。
どっしり構える主役の横で、
振り回されるのが脇役さんたちの宿命です。
大手総合出版社・玄海(げんかい)書房の、
荒木公平(あらき・こうへい)さんも、
そんな宿命を背負った人間のひとり。
荒木さんは出版社員としての人生を、いえ、ものごころついてからの日々すべてを、
辞書に埋もれて過ごしてきました。
玄海書房の辞書編集部に所属する荒木さんは、
しかし、いま焦燥に駆られています。
定年が、間近い。
私の後任となる辞書編集者を探さなくては……!
「それはァ、ぴんちィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:難問だね!)
ええ、難問です。
辞書の編集作業は、単行本や雑誌とは異なる、
とても特殊な世界なのです。
玄海書房の新辞書、
『大渡海(だいとかい)』の編纂を託するに価する辞書編集者のタマゴを求め、
社内を彷徨った荒木さんは、
これだ!と思われる人物を発見しましたが……
はあ?
編集部員ではない?
営業部の人員?
マジメくん?
「またしてもォ、ぴんちィ!」
「がるる!」(←訳:不安だ!)
当初は不安を覚えた荒木さんでしたが、
マジメこと馬締光也(まじめ・みつや)くんに
『大渡海』を任せることを決心します。
彼なら、きっと!
やってくれる!と。
でも、
馬締くんが踏み込んだその世界は、荒れる海のよう――
言語の奔流をも乗り切れる『舟』、
『言葉の海を渡る舟』を
玄海書房辞書編集部の人びとは、
はたして編み上げ得るのか否か……
「おおきなァ、ふねがァ、いいなッ♪」
「ぐるぐるがる!」(←訳:頼れる舟がね!)
書物を愛し、
言葉を愛する活字マニアさんならば、
こんな御本を待っていたのよ!と喝采したくなる快作です!
個人的には、
辞書のための『究極の紙作り』のくだりに
爆笑いたしました♪
こんなステキな『紙の舟』なら、言葉の大海も余裕で渡れそうです!
「おーるもォ、つくろうッ!」
「がるぐるぐるるる~!」(←訳:舵も忘れずに~!)
『舟』の完成を信じて、
さあ、ぜひ乗船切符を!