テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

これこそ『絵のような』。

2011-12-20 23:36:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ううっ寒い!北極圏にお住まいのサンタさんも風邪引いてしまうんじゃ?と
 心配になってしまう冷え込みですね。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 だいじょうぶゥ!
 さんたさんはァ、おげんきィでスからァ~♪」
「がるる!ぐるるるるがるがるぐる!」(←訳:虎です!チビっ子たちよ案じるな!)

 おお、さすがはサンタさん!
 では安心して、読書タイムを愉しみましょう♪
 本日は、とってもヴィジュアルな、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
                ―― 鎌倉の西洋館 ――


 
 著者は柴田泉さん、写真は萩原美寛さん、2011年11月に発行されました。
 『昭和モダン建築をめぐる』と副題が付されています。

「かまくらッ♪」
「がる~っ♪」(←訳:海~っ♪)

 長い歴史を誇り、風光明媚な観光都市――鎌倉。
 鎌倉で洋館、と聞いて、私ネーさのアタマに真っ先に浮かんだのは
 澁澤龍彦さんの御邸でした。
 いえ、澁澤さんだけではありませんね。
 作家さん、画家さん、音楽家さん、
 鎌倉に暮らした多くの芸術家の方々が
 “絵になる”お家を構えていたことは、よく知られています。

 この御本に取り上げられているのは、
 実業家さん、華族さん、文芸評論家さん、といった方々のお屋敷であった洋館です。
 そのどれもが、
 まあなんと美しいんでしょう!
 
「おとぎィばなしのォ、ようでスよゥ!」
「がるぐるる~!」(←訳:映画みたい~!)

 表紙の写真は、
 旧荘清次郎別荘。
 また、御本の冒頭に掲載されている旧松本蒸治邸は、
 端正、という言葉がぴったりの、
 ただ《きれい》なだけではない美しい空間を造り上げています。

 階段、天井、照明、インテリア、
 ステンドグラスを配した脱衣場、
 そして窓……!
 窓の向こうに見えるのは――

「かまくらのォ、うみィッ!」
「ぐるるぐるがるる!」(←訳:鎌倉山の緑もね!)

 以前に聞いたお話では、
 日本で最も多く洋館が残っている都市はどこか?というと、
 それは、鎌倉と京都、なのだそうです。
 両都市に共通しているのは、
 空襲を受けなかったこと……
 戦火による焼失を免れた旧い御屋敷は、
 所有者さんたちの尽力の末、
 21世紀の現在も、
 凛として艶やかに、
 鎌倉の海を望遠しつつ、
 洋館好きさん&建築マニアさんたちの憧れの視線を
 一身に集める運びとなりました。
 
 著者・柴田さんは回想します。
 大正から昭和初期にかけて建てられた洋館が
 田園風景の中に輝いていた時代。
 鎌倉の夏の海が『海の銀座』と呼ばれていた懐かしい時代。

「きッとォ、あッちにもォ、こッちにもォ、おやしきがッ!」
「ぐるるぐるがるがるがるる!」(←訳:たくさんあったんだろうね!)

 洋館と、洋館を囲む庭園、
 また鎌倉と周辺の素晴らしい写真も必見の一冊です!
 それぞれに独自なデザイン&世界でただひとつの、
 和洋折衷の洋館さんたち、
 ぜひ御遊覧くださいな~♪

「うみうみうみィ~ッ♪」
「ぐるがるがるるるるぐるっ!」(←訳:寒中水泳はおすすめしませんっ!)

 


 
コメント
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