こんにちは、ネーさです。
冬至の今日は……じゃじゃん!
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知人さんから、ユズをいただいちゃいました♪
画像はごく一部で……小さなダンボール箱に一杯の大漁、いえ、大量ユズです!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
こうなッたらァ、まいにちィ、ゆずゆッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるがる!」(←訳:虎です!お肌つるピカだね!)
湯冷めしないようムクムクに着込んだら、
さあ、年末の忙しさにもメゲず、読書タ~イム!
本日は、久々の重厚ミステリを、どうぞ~!
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―― 特捜部Q ―檻の中の女― ――
著者はユッシ・エーズラ・オールスンさん、原著は2008年に、
日本語版は2011年6月に発行されました。
著者のオールスンさんは、デンマークのコペンハーゲンに生まれた御方で、
欧州では既に人気のミステリ作家さんです。
この御本の、どこか意味深な題名は……
「うるとらァきゅうゥッ?」
「がるっぐるがるっ?」(←訳:えっ?特撮なのっ?)
……誰かがそう言い出すだろうと思っていましたが、
違います!
特捜部Qは、宇宙怪獣や怪現象と闘う組織ではありません。
迷宮入り事件を扱うコペンハーゲン警察内の特殊部署です。
多くの人員を投入し、
捜査を行ったのにもかかわらず、
犯人を逮捕するには至らなかった《未解決案件》。
特捜部Qは、そんな未解決の事件を再捜査し、解決するため
……というか、政治的な思惑が発端となって、
コペンハーゲン警察本部に新設された部局なんです。
特捜部のボスに任命されたのは、
カール・マークさん。
ベテランの刑事さんで、現在の階級は警部補、なのですが……
「うむッ!
ゆうしゅうゥなァ、けいじさんッ、でスかッ」
「ぐるるがるがるぐるる?」(←訳:もしやいずれは所長さん?)
いえ、それがカールさんときたら。
捜査中に負傷した後遺症なのでしょうか、
職場に復帰しても同僚さんたちと上手くゆかず、
周囲から孤立しています。
そこで、上司さんたちは
特捜部の設立を口実に、
捜査課からカールさんを追い出してしまったのでした。
「ひどいィッ! それはァ、ひどいィでスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:パワハラだよ!)
特捜部に割り当てられたのは、
地下の、薄暗く、まともな備品もない部屋。
いえ、備品はないのですけれども、
ちょっと変わった《助手》なら居ました。
アサドと名乗る彼は、
実際は雑用係、のはずなのですが。
地下の部屋でのんびり、ぐったり、暇を囲っているカールさんの日常に、
アサドさんはぐいぐい食い込んできます。
部屋の備品を揃え、
機械の配線をし、
ついには《事件》まで調達してきちゃうんですから、
やる気を失っているカールさんには堪りません。
オレが迷宮入り事件を再捜査?
冗談だろぉ?
けれど、
熱意って、伝染するものなのです。
「ふァ~、うつりましたかッ♪」
「がるるがる!」(←訳:伝染ったね!)
強風の前にかき消される寸前だったカールさんのやる気――刑事の魂は、
アサドさんを連れての捜査するうち、
いつしか、再び火力を増し、燃え上がってゆきます。
未解決のまま放置された事件……
そこには、何があった?
何が起こったのか?
過去の事件を再検証する安楽椅子探偵の要素と、
再捜査に駆け回るアクティブな場面、
カールさんの抱える葛藤、
警察内部の摩擦を描きながら、
なおかつユーモアも忘れない刑事物語は、
今年翻訳紹介されたミステリの中でも際だって素晴らしい作品です!
外国のミステリはあまり読まないんだけど~という御方も、
ぜひ一読を!
「えいがになるッてェ、うわさもォ、ありまスゥ!」
「ぐるるがるがるる!」(←訳:カールさん大人気!)
続編が待ち遠しくなる逸品、おすすめですよ~♪
冬至の今日は……じゃじゃん!
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知人さんから、ユズをいただいちゃいました♪
画像はごく一部で……小さなダンボール箱に一杯の大漁、いえ、大量ユズです!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
こうなッたらァ、まいにちィ、ゆずゆッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるがる!」(←訳:虎です!お肌つるピカだね!)
湯冷めしないようムクムクに着込んだら、
さあ、年末の忙しさにもメゲず、読書タ~イム!
本日は、久々の重厚ミステリを、どうぞ~!
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―― 特捜部Q ―檻の中の女― ――
著者はユッシ・エーズラ・オールスンさん、原著は2008年に、
日本語版は2011年6月に発行されました。
著者のオールスンさんは、デンマークのコペンハーゲンに生まれた御方で、
欧州では既に人気のミステリ作家さんです。
この御本の、どこか意味深な題名は……
「うるとらァきゅうゥッ?」
「がるっぐるがるっ?」(←訳:えっ?特撮なのっ?)
……誰かがそう言い出すだろうと思っていましたが、
違います!
特捜部Qは、宇宙怪獣や怪現象と闘う組織ではありません。
迷宮入り事件を扱うコペンハーゲン警察内の特殊部署です。
多くの人員を投入し、
捜査を行ったのにもかかわらず、
犯人を逮捕するには至らなかった《未解決案件》。
特捜部Qは、そんな未解決の事件を再捜査し、解決するため
……というか、政治的な思惑が発端となって、
コペンハーゲン警察本部に新設された部局なんです。
特捜部のボスに任命されたのは、
カール・マークさん。
ベテランの刑事さんで、現在の階級は警部補、なのですが……
「うむッ!
ゆうしゅうゥなァ、けいじさんッ、でスかッ」
「ぐるるがるがるぐるる?」(←訳:もしやいずれは所長さん?)
いえ、それがカールさんときたら。
捜査中に負傷した後遺症なのでしょうか、
職場に復帰しても同僚さんたちと上手くゆかず、
周囲から孤立しています。
そこで、上司さんたちは
特捜部の設立を口実に、
捜査課からカールさんを追い出してしまったのでした。
「ひどいィッ! それはァ、ひどいィでスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:パワハラだよ!)
特捜部に割り当てられたのは、
地下の、薄暗く、まともな備品もない部屋。
いえ、備品はないのですけれども、
ちょっと変わった《助手》なら居ました。
アサドと名乗る彼は、
実際は雑用係、のはずなのですが。
地下の部屋でのんびり、ぐったり、暇を囲っているカールさんの日常に、
アサドさんはぐいぐい食い込んできます。
部屋の備品を揃え、
機械の配線をし、
ついには《事件》まで調達してきちゃうんですから、
やる気を失っているカールさんには堪りません。
オレが迷宮入り事件を再捜査?
冗談だろぉ?
けれど、
熱意って、伝染するものなのです。
「ふァ~、うつりましたかッ♪」
「がるるがる!」(←訳:伝染ったね!)
強風の前にかき消される寸前だったカールさんのやる気――刑事の魂は、
アサドさんを連れての捜査するうち、
いつしか、再び火力を増し、燃え上がってゆきます。
未解決のまま放置された事件……
そこには、何があった?
何が起こったのか?
過去の事件を再検証する安楽椅子探偵の要素と、
再捜査に駆け回るアクティブな場面、
カールさんの抱える葛藤、
警察内部の摩擦を描きながら、
なおかつユーモアも忘れない刑事物語は、
今年翻訳紹介されたミステリの中でも際だって素晴らしい作品です!
外国のミステリはあまり読まないんだけど~という御方も、
ぜひ一読を!
「えいがになるッてェ、うわさもォ、ありまスゥ!」
「ぐるるがるがるる!」(←訳:カールさん大人気!)
続編が待ち遠しくなる逸品、おすすめですよ~♪