テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お屋敷は、カラクリ三昧!

2011-12-23 23:25:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日も遭遇しましたよ!
 こちらの熱烈営業中キャラちゃんは……

  

「むッ?
 こんにちわッ、テディちゃでス!
 みえないィ!ネーさッ、みえないィでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるがるぐるー!」(←訳:虎です!ボクにも見えないよー!)

 はいはい、待ってて下さいね、2枚目の画像は……じゃじゃん!

  

「あッ!」
「ぐるっ!」

  

「ちぇぶゥちゃんだァ!!」
「ぐるるーがるがるるぐる!」(←訳:チェブラーシカちゃん!)

 ええ、そうで~す♪
 可愛いチェブラーシカちゃんが、
 私たちの地元、東京・八王子の東急スクエアというお買い物スポットに
 やって来てくれたんですよ~♪
 すごい人気です、チェブちゃん!
 チェブちゃんの周囲は黒山の人だかり~!

「おあいできてェ、うれしィでス!」
「ぐるるー!」(←訳:ステキー!)

 さあ、チェブちゃんが運んできてくれた熱気も一緒に、
 クリスマスシーズンど真ん中の今日も、読書タ~イム!
 本日ご紹介いたしますのは……ハートウォーミングストーリー?
 涙ほろりな感動巨編?
 それとも……↓こ~んな御本でしょうか?

  


 
             ―― ミドリさんとカラクリ屋敷 ――


 
 著者は鈴木遥さん、2011年5月に発行されました。
 今年、大いに評判を呼んだノンフィクションですから、
 もう読んだぞ~!という活字マニアさんも大勢おられることでしょうね。

「……からくりィやしきィッ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:忍者のお屋敷なの?)

 忍者のお屋敷がありそうなのは伊賀や甲賀の山里ですが、
 ミドリさんのお屋敷があるのは、神奈川県です。
 いえ、ミドリさんは風魔一族の末裔、でもありませんよ。
 そもそも、著者の鈴木さんが出会ったのは――

  電信柱。

 とある昼さがり、
 湘南の海岸から程遠からぬ住宅街で
 自転車を走らせていた鈴木さんは、
 気付いてしまったんです。

  あの電信柱……変じゃない?
  
  どうして民家の屋根から電信柱が突き出ているの?

「ふァ? ほんとォにィ??」
「がるーるぐるる!」(←訳:シュール過ぎる!)

 なぜコンクリート製の電信柱が?
 なぜ家の屋根に?

 目の錯覚、ではありません。
 御本の表紙写真には、写っていますよね、問題の電信柱が。

 あまりの衝撃に、鈴木さんの記憶に電信柱のお屋敷は
 しっかりと刻まれることとなりました。
 何度も繰り返し、そのお屋敷を見に行くうち、
 鈴木さん、とうとう意を決します。

  訪ねてみよう!

  この御屋敷には、どんな人が住んでいるのか?
  知りたい!

「おやしきのォ、なぞッ!」
「ぐるるぐるがるぐる!」(←訳:ボクらも知りたいよ!)

 そうして出逢ったのが、ミドリさん。
 電信柱付き御屋敷が生まれた経緯を知ることは、すなわち、
 ミドリさんの生涯を知ること、でもありました。
 
 ミドリさんの生い立ち。
 お屋敷と電信柱とカラクリと、
 そこに暮らす人びとのものがたり――
 まるで、日本の近代史を学び直すかのような。

「おやしきもォ、そこにィすむひともォ、ふしぎィッ!」
「ぐるるるるがるがるる!」(←訳:不思議は呼び合うんだよ!)

 昔むか~しから、ヒトを魅了する《建築》というもの。
 建築大好き!なアート系活字マニアさんに、
 カラクリ大好き♪ノンフィクション大好き♪な御方にもおすすめの一冊です。
 年末年始の休日にでも、ぜひ~!

「にんぽゥッ、このはがくれッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:水遁の術!)

 忍術マニアさんも……お読みあれ!
 
 
コメント
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