テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 翼もつもの ~

2013-09-02 21:44:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ~…しんじられェないィ~…」
「がるる!ぐるるるぐる!」(←訳:虎です!信じたくない!)

 こんにちは、ネーさです。
 宮崎駿さんに関するニュースに呆然としてしまった週明けの今日9月2日。
 いやきっと!引退撤回も有り得るさ!と自分を励ましながら、
 本日の読書のお時間です。
 こちらを、どうぞ~!

  



 
                ―― 天翔る ――



 著者は村山由佳(むらやま・ゆか)さん、2013年3月に発行されました。
 『天翔る』は『あまかける』とお読みくださいね。

「あまかけるゥ?ッていうとォ~…」
「ぐるるるがるぅ?」(←訳:イカロスかなぁ?)
「あぽろんのォ、ばしゃッ?」

 天の高所を疾走する太陽神アポロンの馬車、というと
 熱々!のイメージがありますね。
 盛夏、溶けてしまいそうなほどの熱を発する、
 アポロンさん以外には御せぬ馬車と、
 馬車を牽く馬たち――

 ですが、
 この御本の主人公さんは太陽神さまではなく、
 ひとりの少女――人間です。

「ふァ~、にんげんッ♪」
「がるるぐっるぐる~」(←訳:なんかホッとする~)

 岩舘まりも(いわだて・まりも)さんは、
 小学校の五年生。

 まりも、という名から連想されるのは毬藻ですね。
 ころんとして可愛い、あのマリモ。
 
 そう、まりもさんが住んでいるのは
 毬藻の故郷・北海道です。
 札幌の、或る町に、
 お祖父さん、お祖母さん、そしてお父さんと、まりもさん、
 仲良く暮らす四人家族でしたが……

 試練が、まりもさんに襲いかかりました。
 悲しいけれど、ヒトのちからではどうしようもない、
 太陽神でさえも手を出すことの出来ぬ試練です。

 けれど、苦境から、
 まりもさんを救ってくれるものがあるとしたら、
 いえ、いるとしたら?

「うむッ!
 ここはァ、ほっかいどうゥ!」
「ぐるるるるがるるぐる!」(←訳:北海道にはアレがいる!)

 北海道のアレ、で活字マニアの皆さまには
 見当がつくでしょうか?
 人気コミック『銀の匙』の愛読者さんならば、
 もしや、とピンと来るかもしれませんね♪

 そしてまた物語の後半部分では、
 『銀の匙』にも描かれていない、
 日本では殆ど馴染みのないスポーツが登場します。

「ひゃわわわッ! はじめてェきいたのでスよゥ!」
「ぐるぐるがるるぐるるるー!」(←訳:こういう競技があるんだー!)

 私たち読み手に、
 新鮮な驚きと衝撃をもたらしてくれるそのスポーツの只中へ、
 のめりこんでゆくまりもさん。

 応援してくれる周囲の人々とともに、
 彼女が目指すところとは――?

「なにかがァ、かわるゥ??」
「がるるぐるぐる!」(←訳:変わりそうだね!)

 出来るだけ予備知識なしでこの御本をで読んでいただきたくて、
 今回の御紹介はとても言葉足らずなものになってしまいました。
 どうか、活字マニアの皆さま、
 物語の面白さ、素晴らしさを、
 御自身で発見し、体感してみてください!
 ぜひ!のおすすめ作品ですよ~♪
 
 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする