テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いま食べたいもの!といったら……?

2013-09-12 21:38:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゃりィしゃりィ、ぱくぱくッ!」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!甘いです!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日9月11日で震災から二年半……
 被災地へ思いを馳せつつ、
 このところ我が家の定番デザートとなっている福島県産の幸水梨をいただきました。

「とッてもォ~おいしィ~でス♪」
「ぐるるるるがるぐるるぅる!」(←訳:いくつでも食べられちゃう!)

 では、本日の読書タイムは、
 食べ物つながり?で、こちらの御本を、どうぞ~!

  



      
                ―― ごはんぐるり ――



 著者は西加奈子(にし・かなこ)さん、2013年4月に発行されました。
 『NHKきょうの料理』『NHKきょうの料理ビギナーズ』テキストに連載されたエッセイを
 大幅に加筆・修正し、
 さらに!
 書き下ろし小説までも加わった《ごはんぐるり》、
 つまり、《ごはん周り》《ごはん周辺》にまつわる御本です。

 先日は平松洋子さん著『サンドウィッチは銀座で』を御紹介しましたが、
 いやー、こちらもスゴい!

 
「そうぞうりょくゥ!」
「がるる!」(←訳:妄想力!)

   美味しい!

 私のまかない料理を食べてくれた人たちがそう言い、
 目を丸くした瞬間に感じた『嬉しい』気持ちには、
 小説を書いて褒めてもらったときの幸福感すら勝てない。
 いや、まったく違う種類の嬉しさだとは
 分かっているのだけれど――

 御本冒頭の文章で、
 著者・西さんはそんな風に
 “食が与えてくれる喜び”
 について語っています。

「うむゥ! おいしィはァ、とくべつゥ、なのでス!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:生きるみなもと!)

 また、別の文章で、西さんは
 こうも記しています――

    私の夢は、男子校の寮母になって
    生徒にごはんを作ることだ

「うわあああァッ!」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)

 腹ペコの男子高校生(たぶん体育会系)くんたちに、
 あ~旨かった!
 食った食った腹いっぱいだぁ~!
 と言わしめるタフですてきな寮母さん♪
 確かに、これは……料理人のひとつの夢、ですねえ。

「きもちはァ、わかるゥ!」
「ぐるぐるがるがるる!」(←訳:ひしひし分かります!)

 西さん御自身は、
 もちろんプロの料理人ではなく、
 けれど食事――ごはん周りのあれこれに、
 独特のこだわりを持っておられます。

    私は、イランで生まれ
    カイロで育った大阪人

 と自称する西さんの眼を、
 おいしそう!と輝かせるのは、
 どんな《たべもの》なのでしょうか?

「ありふれたものッ?」
「がるぅるるぐる?」(←訳:オシャレなもの?)

 日本食、
 海外での食事、
 コンビニフードや、
 スペシャルなバーベキュー。

 笑いあり、回想あり、
 ささやかな悪食体験、
 誰もが共感する『活字で読む食べ物』への魅力、
 そしてトドメに短編小説、と
 読み手の空想&想像力に火を点ける愉楽の一冊!
 オレはいま何を食べたいんだ?と迷い中の活字マニアさんに
 おすすめです~♪

「いますぐゥ、たべたいィものはァ~」
「ぐっるがるがるるぐる!」(←訳:きっとこの御本の中に!)





    

コメント
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