「こんにちわァ、テディちゃでス!
♪るるゥ~♪ゆめでェもしィ~あえたらァ~♪」
「がるる!♪ぐるるるがるる~♪」(←訳:虎です!♪すてきなことね~♪)
こんにちは、ネーさです。
……あのね、テディちゃに虎くん、
ビミョーに違ってるわ。
本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
大瀧詠一さんの名曲『夢で逢えたら』とは題名が異なる
こちらのエッセイ作品です~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/b3/683691d9e35bf59357e5a0cd734d42d0.jpg)
―― 夢でまた逢えたら ――
著者は亀和田武(かめわだ・たけし)さん、2013年4月に発行されました。
かつては雑誌の編集者、時代を風靡したマンガ誌の制作、
TVコメンテーター、競馬評論、そして小説の執筆、と
いくつもの顔を持つ著者・亀和田さんの、
一種の青春回顧録がこの御本!……というべきでしょうか。
題名の『夢でまた逢えたら』が意味するのは、いわば――
一方通行の記憶。
「いっぽうゥつうこうゥ??」
「ぐるるがるぐる?」(←訳:片思いみたいな?)
ええ、そうですね、
或る出逢いがあって、
自分にとってその出逢いは非常に印象深いものだったとしても、
相手の人も同様に感じていた、だとは限りません。
出逢ったことなど、
きれいさっぱり、忘れているかもしれない……。
そんな人たちにまつわる記憶をこれから書いてみよう
御本の冒頭で、
亀和田さんはそう記しています。
たとえば、
『ツービートっちゅう二人組の、たけしいうんや。ビートたけし』
と紹介された、
ブレイク前夜の北野武さんとの出会い。
「ひょわわわッ! なんというッ!」
「がるるぐるるっ!」(←訳:スゴイ出逢いっ!)
出版やTVの世界に長年係わってきた亀和田さんに記憶の中には、
そんな出逢いがゴロゴロ転がっているようです。
『百万回生きたねこ』を手掛ける前の、佐野洋子さん。
自作の名刺を配るナンシー関さん。
堺屋太一さんと語り合ったプロレス。
手塚治虫さんとの楽しい対談。
TV曲の楽屋で、時間を忘れてお喋りしたこと。
「そッ、それはッ、すごいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:いいなあ!)
こう書くと、
この御本って『実はボクは』的な自慢話集なの?と
思ってしまいそうになりますが、
亀和田さんの筆致は、
むしろ誠実で、
下手な偽りに流れず、
事実と記憶を真剣に《記録》してゆくものです。
また、
御本の中盤で描かれる、
国立の町とジャズ喫茶店と、
作家・佐藤泰志さんをめぐる記憶・推測・追悼の文章は
エッセイを超えた美しさ……
まるで、短編小説を読んでいるかのような。
「ふむむゥ~…ふくざつなァ~」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:でも貴重な記憶!)
なつかしく、
苦くも甘くもある幾つもの言葉と映像。
前々回記事で御紹介した『サンドウィッチは銀座で』とは
異なる趣きのエッセイ本ですが、
ぜひ!のおすすめ作品です。
マンガとTVが大好き!な御方は必読~!!
♪るるゥ~♪ゆめでェもしィ~あえたらァ~♪」
「がるる!♪ぐるるるがるる~♪」(←訳:虎です!♪すてきなことね~♪)
こんにちは、ネーさです。
……あのね、テディちゃに虎くん、
ビミョーに違ってるわ。
本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
大瀧詠一さんの名曲『夢で逢えたら』とは題名が異なる
こちらのエッセイ作品です~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/b3/683691d9e35bf59357e5a0cd734d42d0.jpg)
―― 夢でまた逢えたら ――
著者は亀和田武(かめわだ・たけし)さん、2013年4月に発行されました。
かつては雑誌の編集者、時代を風靡したマンガ誌の制作、
TVコメンテーター、競馬評論、そして小説の執筆、と
いくつもの顔を持つ著者・亀和田さんの、
一種の青春回顧録がこの御本!……というべきでしょうか。
題名の『夢でまた逢えたら』が意味するのは、いわば――
一方通行の記憶。
「いっぽうゥつうこうゥ??」
「ぐるるがるぐる?」(←訳:片思いみたいな?)
ええ、そうですね、
或る出逢いがあって、
自分にとってその出逢いは非常に印象深いものだったとしても、
相手の人も同様に感じていた、だとは限りません。
出逢ったことなど、
きれいさっぱり、忘れているかもしれない……。
そんな人たちにまつわる記憶をこれから書いてみよう
御本の冒頭で、
亀和田さんはそう記しています。
たとえば、
『ツービートっちゅう二人組の、たけしいうんや。ビートたけし』
と紹介された、
ブレイク前夜の北野武さんとの出会い。
「ひょわわわッ! なんというッ!」
「がるるぐるるっ!」(←訳:スゴイ出逢いっ!)
出版やTVの世界に長年係わってきた亀和田さんに記憶の中には、
そんな出逢いがゴロゴロ転がっているようです。
『百万回生きたねこ』を手掛ける前の、佐野洋子さん。
自作の名刺を配るナンシー関さん。
堺屋太一さんと語り合ったプロレス。
手塚治虫さんとの楽しい対談。
TV曲の楽屋で、時間を忘れてお喋りしたこと。
「そッ、それはッ、すごいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:いいなあ!)
こう書くと、
この御本って『実はボクは』的な自慢話集なの?と
思ってしまいそうになりますが、
亀和田さんの筆致は、
むしろ誠実で、
下手な偽りに流れず、
事実と記憶を真剣に《記録》してゆくものです。
また、
御本の中盤で描かれる、
国立の町とジャズ喫茶店と、
作家・佐藤泰志さんをめぐる記憶・推測・追悼の文章は
エッセイを超えた美しさ……
まるで、短編小説を読んでいるかのような。
「ふむむゥ~…ふくざつなァ~」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:でも貴重な記憶!)
なつかしく、
苦くも甘くもある幾つもの言葉と映像。
前々回記事で御紹介した『サンドウィッチは銀座で』とは
異なる趣きのエッセイ本ですが、
ぜひ!のおすすめ作品です。
マンガとTVが大好き!な御方は必読~!!