テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

極上の《謎》風味♪

2013-09-26 21:33:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せかいィせんしゅけんッ、かいさいちゅうッ!」
「がるる!ぐるがーるぐーるーるがる!」(←訳:虎です!最速ロードレーサーは誰だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 イタリアはフィレンツェで開催中の自転車競技ロード世界選手権、
 エリート男子個人タイムトライアル部門で優勝したのは
 トニ・マルティンさん(ドイツ)~!
 三連覇達成おめでとうございます!
 さあ、私たちもマルティンさんにあやかって――

「どくしょォたいむゥにィ~!」
「ぐぅるる!」(←訳:ファイト!)

 ってことで、本日はこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― 体育館の殺人 ――



 著者は青崎有吾(あおさき・ゆうご)さん、2012年10月に発行されました。
 第22回鮎川哲也賞を受賞したこの御本は、
 著者・青崎さんのデビュー作品でもあります。
 
 先日は、今夏に刊行された青崎さんの第二作『水族館の殺人』を
 御紹介いたしましたが……

「さめッ!」
「がるるるる!」(←訳:まさかの鮫!)

 ええ、サメの暴れっぷり?に仰天されられた『水族館の殺人』に感心し、
 遡ってシリーズ第一作であるこちらの『体育館の殺人』を読んでみましたら、
 おお~!
 いいじゃないですか!
 こっちでもサメに劣らず高校生さんたちが暴走してるじゃないですか!

「こうこうせいィですからねッ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:青春の特権だ!)

 青春を謳歌していいお年頃の、高校生さんたち。
 
 神奈川県にあるという、
 県立風ヶ丘高校では、
 梅雨まっ只中の今日も部活動が始まる時刻です。

 女子卓球部の一年生、袴田柚乃(はかまだ・ゆの)さんは
 雨に打たれながらも
 同じ卓球部の子と連れ立って
 校内の旧体育館にやって来ました。

「ほうかごのォ、れんしゅうゥでスゥ!」
「がるるぐるるっる!」(←訳:まずはストレッチ!)

 いえ、ストレッチの前に
 卓球台の準備をしなくちゃ。
 旧体育館に入って、
 部長の佐川さんに挨拶して、それから……おや?

 柚乃さんたいの興味を引いたのは
 体育館ステージの幕が下ろされていたこと。

 いつもは、幕が上がっているのに……?

「むむッ、もしやッ!」
「ぐるるっ??」(←訳:そこがっ??)

 ええ、そこが“事件”の現場でしたよ。
 どんな事件なのか、犯人は、とは
 ネタばれになっちゃうため
 説明できないのはもちろんですけれど、
 幾つかヒントを記しておきましょうか♪

 御本冒頭には、
 校内の見取り図が2種類も載っている――

「くんくんッ!みとりずゥ、というとォ~…」
「がるるぐるるがるぅ!」(←訳:本格の匂いがするぅ!)

 エラリー・クイーンさんへの敬愛あふるる、
 理詰め&ロジック尽くしのスブ~い本格派!
 体力でブチ抜いてゆくアリバイの壁!
 奇矯な、それでいて実力胆力に長けた探偵さんの登場!

 と、ミステリ好きの心をくすぐるカードが揃い、
 ゲームプレイヤーたる読み手を翻弄してくれます。
 学園ものが好き!という御方にも
 おすすめですよ~♪

「さいごのォ、いちぺーじィまでェ~」
「ぐるぐるるる!(←訳:気を抜かずに)
「よむべしィ!」

 ミステリの醍醐味、堪能なさってくださいね!


 
コメント
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