テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

四季の風物、ちょこっとズレてる?

2014-07-18 21:36:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ~、しぇべるぞォ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!ボクも喋る!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、前回記事ではレリゴー!ばかりだったテディちゃ&虎くんに、
 本日の読書タイムはたっぷり発言していただきましょう。
 こちらの御本をネタに、さあ、どうぞ~!

  



              ―― 旧暦で読み解く江戸 ――



 双葉社スーパームックとして、2013年12月に発行されました。
 『二十四節気でわかる江戸の《なぜ?》』
 と副題が付されています。

「おえどのォ、なつはァ、はなびィ~!!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:花火だねぇ!)

 花火? 
 あら、そうね、
 そろそろ各地の花火大会が本気、いえ、本格化するシーズンだわ。
 江戸の花火は……あらららっ?
 花火大会の歴史の幕を開けたともいうべき
 隅田川の花火大会は、
 その昔、
 旧暦の5月28日、
 新暦では6月25日頃に開催されていた、ですって??

「ええェ~ッ?? ろくがつゥ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:もう過ぎてるよ!)

 ええと、書名からもお判りの通り、
 この御本では、
 “旧暦と新暦の対比”
 がテーマになっています。

 これが、けっこうビックリ!
 上に記したように、
 元々の隅田川花火大会は
 盛夏ではなく初夏に近い時季の風物詩、だった?

「おおッ? これもッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:現在と違う!)

 今は、東京の初夏を象徴するお祭りとして知られる
 浅草神社の三社祭。
 でも、江戸の時代には
 春の行事だった??

 旧暦では3月6日、
 新暦では(2014年は)4月5日、って……

「ずれてるゥ??」
「がるる!」(←訳:へええ!)

 読むうちに、
 新旧の暦感覚のズレにまず驚き、
 さらに、
 いや、あまりズレていない行事もあるぞ、と気付いて
 ホッといたします。

 十五夜の次に美しい月であると
 江戸の人々に好まれた十三夜の月。

 十三夜は、
 旧暦の9月13日。
 新暦では10月6日。

 十三夜のお月さまにお供えするのは、
 栗や豆、なのだそうよ。

「あううぅ~? おだんごォはァ??」
「ぐるるるがるぐるる~」(←訳:お団子の方がいいな~)

 立夏の頃には、初鰹。
 冬至には、芝居小屋で歌舞伎見物。
 
 四季ごとに紹介される行事の、
 旧暦と日付と新暦の日付、現代で実際にその行事が開催される期間は……
 やはり、微妙に違っているようですね。
 太陰暦が採用され、
 一日の時刻の設定も異なっていた時代のカレンダー。

 お江戸を舞台にした時代小説大好きな活字マニアさんに
 おすすめのこの一冊、
 カラー図版も多数掲載されているので、
 アート本としても愉しく読めちゃいます。
 夏休みには江戸をテーマにした小論文を書かなくちゃ!という学生さんには、
 この御本、参考になりますよ。
 ぜひ、一読を~!

「うふふッ♪ よみおわッたらァ~」
「がるるるるぐるる~!」(←訳:花火大会へ行こう~!)

 はい、お気を付けていってらっしゃ~い♪

 
 
 
 
 
コメント
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