テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

あのお菓子は、なんと……!の本。

2014-07-10 20:46:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおッ? よそうがいィのォ、てんかいィ~!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!波乱だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2014ツール・ド・フランスでは、W杯でオランダPK敗退!以上の衝撃が!
 前回大会の総合優勝者C・フルームさんが雨中落車でリタイア……
 今後も荒れ模様のレースになりそうで心配なんですけど、
 読書タイムは台風でも決行です!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



             ―― 今ごはん、昔ごはん ――



 著者は松井今朝子(まつい・けさこ)さん、2014年6月に発行されました。
 前々回記事では異色《食》ファンタジー小説?を御紹介いたしましたが、
 こちらの御本は、《食》エッセイ!
 人気時代小説作家として知られる著者・松井さん、
 実は《食》の知識に関しても大家(マエストロ!)なのですよ♪

「きょうとォうまれッ!」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:今は首都圏暮らし!)

 しかも、ご実家は京都の日本料理屋さんだったそうですから、
 私たち読み手は感心させられるばかりです。
 昔の京都、昔の東京、
 そして、東西の物流が容易になった現在=今の、
 《食》の在りかた……。

 まずは、御本を手に取ってすぐの、
 本文19ページ『江戸っ子のポップなスナック』内の記述に
 えええっ!?!と驚愕しちゃいます。
 なぜって。

   ――江戸時代にはすでにポップコーンも存在した ――

「ええええェ~ッ???」
「がっるるーるる!!」(←訳:ポップコーンが!!)

 有名な『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』には、
 当時の作り方が掲載されているらしいわ。
 素焼きの土鍋で煎った……ってことは
 現代のポップコーンとほぼ同じ!

「へえええ~!」
「ぐるぅ!」(←訳:ほほぉ!)

 いやぁ、びっくり~…と度胆を抜かれたら、
 それはもう松井さんの話術、いえ、筆術にのせられた証拠です。

 月見の月餅。
 大名の披露宴。
 江戸のおしゃれに欠かせない、鼠色。
 実も皮も役に立つ、柑子色(こうじいろ)。
 神話の宝庫、桃色。
 料理屋の大晦日……。

 いずれも、松井さんにしか書けない、すてきな《食》のストーリー!

「おいしそうゥでェ~♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:なつかしくて!)

 お料理のプロの皆さま、
 お料理初心者諸氏、
 両方の読み手さんを、

「なるほどォ!」
「がるるぐっる!」(←訳:初めて知った!)

 と、唸らせること必至のエッセイ集、
 川口澄子さんによる愛らしいイラストも“口福”!
 全活字マニアさんに、おすすめですよ~♪♪



 
コメント
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