こんにちは、ネーさです。
えー、W杯開催中ではございますが……
祝!
2014ツール・ド・フランス開幕~!!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさのォ、びょーきィがァ、はじまッたでス~…」
「がるる!ぐるがるるる~…」(←訳:虎です!7月だからね~…)
正確には、今日4日はチーム・プレゼンテーションが行われ、
レースの幕が開くのは明日5日です♪
出発地は、英国!
最初にマイヨジョーヌを着るのは誰かしら?とワックワクしながら、
本日の読書タイムも同じくらいワクワクの
素晴らしい御本を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/82/c44552c4d3e03c33618a03f31a2522c6.jpg)
―― 机の上の仙人 ――
著者は佐藤さとる さん、2014年6月に発行されました。
『机上庵志異(きじょうあんしい)』と副題が付されています。
「ころぼッくるゥだァ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:小さな国だ!)
ええ、そうね、
活字マニアさんならば、著者・佐藤さんのお名前にピンときましたでしょ。
『だれも知らない小さな国』から始まる《コロボックル》シリーズ!
でも、もちらん、佐藤さんの作品は《コロボックル》だけじゃありません。
ここにまた、なんとも楽しい物語が誕生しました♪
御本の主役さんが、さらにまたスゴくって、
仙人さん、なんですー!
「ふァ?? せんにんッさんッ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:孫悟空みたいな?)
さて、この御本に登場するのは、
どういう仙人さんなのかというと――
童話作家をしている“私”は、
まだお正月気分の残る或る日、
仕事部屋の模様がえを思い立ちます。
机の向きを変えて、
本棚の位置も変えて、
資料と本の整理にまで手をつけちゃったものですから、
いやはや……
「おおごとォ、でス!」
「ぐるる!」(←訳:本の海!)
それでも、大仕事をどうにかやり終え、
椅子に腰を下ろしてぼんやりしている“私”の目前、
片付けたばかりの机の上に。
現れたのは、小さな家。
そして、小さな家の戸が開いて、
小さな人が出てきました。
その小さな人は、
机上庵方寸(きじょうあん・ほうすん)
と名乗ります。
身の丈、およそ二寸(約6センチ)。
着流しに袖無し羽織を重ね、
髪は総髪髷(そうはつまげ)に結い、
ゆったりした物腰。
「ちいさいィけれどォ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:仙人さんは博識!)
机上庵仙人さんは、お喋り好きなようです。
折にふれ、“私”に語って聞かせるのは、
昔むかしの、不思議な物語。
小さな小さな犬の話。
孤島で若者が習った琴。
籠作りの仙人。
カラスになった人間の話……。
「おもしろォいィ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:ドキドキするよ!)
仙人さんと“私”の語らいは、
頁が進むにつれ、深みを増してゆきます。
優しくやわらかく、それでいて平明な文章の、
なんと美しいこと!
岡本順さんによる表紙画と挿絵も、
この優美な物語の魅力を一段と高めます。
「まるでェ、あらびあんないとッ?」
「がるるるるるー!」(←訳:止められないー!)
全活字マニアさんに激おすすめのこの作品、
ジャンル的には児童小説、だそうですから、
本屋さんで探すときには、
一般小説ではなく児童本のコーナーへ!
でも、この御本の良さが分かるのは大人(のハズ)です。
皆さま、ぜひ、一読を~!
追記:この作品は1982年に刊行された『新仮名草紙 机上庵志異』を
底本としていますが、
加筆と修正が為され、
装画・挿絵も新装されていますので、
別の作品と考えて御紹介いたしました。
以前の御本を読んだことあるぞ!という方々も、
まずは書店さんで実見を!
惚れちゃいますよ~♪
えー、W杯開催中ではございますが……
祝!
2014ツール・ド・フランス開幕~!!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさのォ、びょーきィがァ、はじまッたでス~…」
「がるる!ぐるがるるる~…」(←訳:虎です!7月だからね~…)
正確には、今日4日はチーム・プレゼンテーションが行われ、
レースの幕が開くのは明日5日です♪
出発地は、英国!
最初にマイヨジョーヌを着るのは誰かしら?とワックワクしながら、
本日の読書タイムも同じくらいワクワクの
素晴らしい御本を、さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/82/c44552c4d3e03c33618a03f31a2522c6.jpg)
―― 机の上の仙人 ――
著者は佐藤さとる さん、2014年6月に発行されました。
『机上庵志異(きじょうあんしい)』と副題が付されています。
「ころぼッくるゥだァ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:小さな国だ!)
ええ、そうね、
活字マニアさんならば、著者・佐藤さんのお名前にピンときましたでしょ。
『だれも知らない小さな国』から始まる《コロボックル》シリーズ!
でも、もちらん、佐藤さんの作品は《コロボックル》だけじゃありません。
ここにまた、なんとも楽しい物語が誕生しました♪
御本の主役さんが、さらにまたスゴくって、
仙人さん、なんですー!
「ふァ?? せんにんッさんッ??」
「がるるぐるるる?」(←訳:孫悟空みたいな?)
さて、この御本に登場するのは、
どういう仙人さんなのかというと――
童話作家をしている“私”は、
まだお正月気分の残る或る日、
仕事部屋の模様がえを思い立ちます。
机の向きを変えて、
本棚の位置も変えて、
資料と本の整理にまで手をつけちゃったものですから、
いやはや……
「おおごとォ、でス!」
「ぐるる!」(←訳:本の海!)
それでも、大仕事をどうにかやり終え、
椅子に腰を下ろしてぼんやりしている“私”の目前、
片付けたばかりの机の上に。
現れたのは、小さな家。
そして、小さな家の戸が開いて、
小さな人が出てきました。
その小さな人は、
机上庵方寸(きじょうあん・ほうすん)
と名乗ります。
身の丈、およそ二寸(約6センチ)。
着流しに袖無し羽織を重ね、
髪は総髪髷(そうはつまげ)に結い、
ゆったりした物腰。
「ちいさいィけれどォ~」
「がるるるるぐる!」(←訳:仙人さんは博識!)
机上庵仙人さんは、お喋り好きなようです。
折にふれ、“私”に語って聞かせるのは、
昔むかしの、不思議な物語。
小さな小さな犬の話。
孤島で若者が習った琴。
籠作りの仙人。
カラスになった人間の話……。
「おもしろォいィ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:ドキドキするよ!)
仙人さんと“私”の語らいは、
頁が進むにつれ、深みを増してゆきます。
優しくやわらかく、それでいて平明な文章の、
なんと美しいこと!
岡本順さんによる表紙画と挿絵も、
この優美な物語の魅力を一段と高めます。
「まるでェ、あらびあんないとッ?」
「がるるるるるー!」(←訳:止められないー!)
全活字マニアさんに激おすすめのこの作品、
ジャンル的には児童小説、だそうですから、
本屋さんで探すときには、
一般小説ではなく児童本のコーナーへ!
でも、この御本の良さが分かるのは大人(のハズ)です。
皆さま、ぜひ、一読を~!
追記:この作品は1982年に刊行された『新仮名草紙 机上庵志異』を
底本としていますが、
加筆と修正が為され、
装画・挿絵も新装されていますので、
別の作品と考えて御紹介いたしました。
以前の御本を読んだことあるぞ!という方々も、
まずは書店さんで実見を!
惚れちゃいますよ~♪