テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

その背に、その爪先に、翼を。

2014-07-21 21:44:43 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 2014ツール・ド・フランスは明日の第16ステージから
 決戦の地・ピレネー山脈での闘いが始まります。
 現在、総合トップはイタリア人のニバリさん……
 このまま優勝が決まっちゃうのかしら?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おふらんすはァ、ばかんすちゅうッ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!日本も夏休み!)

 そうね、学校は夏休みになって、
 祝日とサマーセールが重なって大人もウキウキ♪
 そこで本日の読書タイムは、
 お休み気分に相応しい華やかな一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

  



 
          ―― ビジュアル版 バレエ・ヒストリー ――



 著者は芳賀直子(はが・なおこ)さん、2014年6月に発行されました。
 『バレエ誕生からバレエ・リュスまで』と副題が、
 『Ballet,Past and Present』と英語題名が付されています。

 六本木の新国立美術館で
 『魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展』が開催されているためでしょうか
 (9月1日まで)、
 それとも国際的なコンクールで
 日本人ダンサーさんの入賞が続いているためでしょうか、
 近頃はバレエ関係のニュースが目につきますね。

「つまさきでェ、くるりィ!」
「ぐるがぅるる!」(←訳:高くジャンプ!)

 活字マニアさんにもアート好きさんにもお馴染みの
 バレエのイメージ……というと、
 ドガさんが描いた『踊り子』のパステル画、かな?

 しかし、バレエの歴史は
 もっともっと古いんです。

 《バレエ》という言葉が初めて使われたのは
 1873年のこと、でした。

「むむゥ! せきがはらァよりもォ、ふるいィ!」
「がるるるぐぅる!」(←訳:戦国時代じゃん!)

 日本では戦国時代、関ヶ原どころか、
 信長さんが天下に大手を掛けるよりも前。

 イタリアの宮廷で
 産声をあげた《バレエ》は
 フランスの王さまのもとで
 すくすくと育ってゆきます。

 この王さまが、ルイ14世さん。

「あはァ! テディちゃ、しッてるでスゥ!」
「ぐるるぐるがる!」(←訳:太陽王さんだね!)

 王さまたち貴族に愛された《バレエ》。
 革命が起きて社会が混乱し、
 欧州が戦乱で揺れる中でも
 《バレエ》は生き延びました。
 宮廷から、オペラ座へ。
 貴族たちのものから、
 市民のものへ。

 そして、
 ドガさん描く白いふわふわ衣装のバレエ(ロマンティック・バレエ)から、
 ロシア・バレエの世紀へ!

「ながれがァ、かわッたでス!」
「がーるる!」(←訳:アートだ!)

 誕生と成長、
 その後の、サナギが蝶に変身するかのような
 舞踏=《バレエ》の歴史を、
 著者・芳賀さんはとても分かりやすく、
 数多くの図版資料を駆使して解き明かしてゆきます。

 特に、バレエ・リュス関連の写真は
 珍しいものが多く、
 しかも印刷も良質!

「きれいィ~でスねェ!」
「ぐるぐるがるるる!」(←訳:見る価値あります!)

 バレエ大好きな方々も満足、
 アート本マニアさんもうっとりするに違いないこの御本、
 デザイン好き&ファッション好きな方々にもおすすめです。
 ぜひ、一読を~♪♪





  
コメント
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