テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2014のBEST候補?登場です!

2014-07-24 21:38:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しょちゅゥおみまいィもうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!夏ド真ん中です!)

 こんにちは、ネーさです。
 暦の上では、昨日7月23日が大暑、とのことですが、
 皆さま、まだまだこれからも暑さ対策怠りなきよう!
 しっかり水分&塩分ミネラル補給もしましたら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



             ―― ローマで消えた女たち ――



 著者はドナート・カッリージさん、原著は2011年に、日本語版は2014年6月に発行されました。
 伊語原題は『IL TRIBUNALE DELLE ANIME』、
 前作『六人目の少女』が大評判となったカッリージさんの
 第二作目がこの御本です。

「いたりあッ♪」
「ぐるぐっるがる!」(←訳:伊の作家さん!)

 イタリアの作家さんの小説、
 それも古典や純文学や芸術評論ではなくて
 現代のミステリ作品が刊行されるのは珍しいわね。
 ちょうどいま、
 ツール・ド・フランスの個人総合成績第一位につけているのも
 イタリアの選手さん(ニバリさん)であることだし~…♪

 と、ワクワクしながら読み始めた私ネーさ、
 最初の数ページで驚倒させられましたよ。

 これは、大作だわー!!

「ネーさァ、それはァ~…」
「がるるぐるるるぅ!」(←訳:読後の感想でしょ!)

 いえ、それがね、分かっちゃうんです、
 恐ろしいことに。

 なんか、すんごい御本に出会ったみたいだ、って。
 本当にもう、少し読んだだけで。

 物語の主な舞台は、
 題名にもある通り、ローマ。

 イタリアが、いえ、ヨーロッパが誇る永遠の都です。

「れきしあるゥ、だいとしィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:世界遺産の街!)

 古代ローマの時代からの、大都市。
 そして、大都市には犯罪がつきもの、のようです。
 今日もローマのTV、新聞には
 事件発生を報じる不吉な見出しが躍りました。

 建築を学ぶ、女子学生の失踪。

 その事件とはまた別に、
 ローマで起きた或る事故が眠りから目を醒ましました。
 事故ではなかったのかもしれない、と
 強まる疑念。

「なんだかァ、あやしィ!」
「がるぐるる!」(←訳:複雑だけど!)

 複雑に絡まり合ったストーリーは、
 列車のダイヤを調べてアリバイ崩し、とか、
 長々と手間暇かけて密室のトリックを暴く、といった作風とは
 対極にあります。

 嵐のような、連続する謎、事件。
 あれよあれよの新展開。
 その乱打戦を
 巧みに収斂してみせる、作者さんのチカラ技!

「めがァ、まわるゥ!」
「ぐるるーる!」(←訳:猛スピード!)

 この御本の読後に連想したのは、
 浦沢直樹さんの、あの有名な漫画作品……
 似た香りを感じさせるこちらの作品は、
 ミステリなのか、
 SFなのか、
 それとも本質は幻想小説?

「えすえふゥ、でしょゥ!」
「ぐるがーるるるるるがる!」(←訳:変形ハードボイルドかも!)

 分量のある御本だけに、
 夏の夜の読書にはぴったりですね。
 ミステリジャンルで2014のベスト本ランキング入りする可能性も高そうな
 イタリア発の新鋭フィクション、
 活字マニアの皆さま、
 必読ですよ~♪♪




 
コメント
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